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	<title>スパイクタイヤ &#8211; バーチャル車屋さんケインの世相を斬らないブログ</title>
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	<description>No speed , No life</description>
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	<title>スパイクタイヤ &#8211; バーチャル車屋さんケインの世相を斬らないブログ</title>
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	<item>
		<title>スパイクタイヤ大騒動　10 （完結）基地外社長と世の中なめてる走り屋ギャル</title>
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		<dc:creator><![CDATA[unlimitedracingjapan]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 23 Jan 2019 08:34:01 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[スパイクタイヤ]]></category>
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					<description><![CDATA[前回までのあらすじ。 走り屋ギャルのみいちゃんに、スカイラインに履かせるフルピン探しを頼まれたケイン。安くて良い物を、という無理難題をクリアし良品のMT-14をゲット。大喜びのみいちゃん。 ところが数日後、手のひらを返し [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>前回までのあらすじ。</p>



<p>走り屋ギャルのみいちゃんに、スカイラインに履かせるフルピン探しを頼まれたケイン。安くて良い物を、という無理難題をクリアし良品のMT-14をゲット。大喜びのみいちゃん。</p>



<figure class="wp-block-image"><img fetchpriority="high" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-1065" src="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp006.jpg" alt="" width="710" height="532" srcset="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp006.jpg 710w, http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp006-300x225.jpg 300w" sizes="(max-width: 710px) 100vw, 710px" /></figure>



<p>ところが数日後、手のひらを返したように「いらない」と。その影には彼女のアルバイト先のどこの誰だか存じませんが社長と呼ばれる人物の暗躍があり、不当にケインの用意したフルピンの評価が下げられてしまう。みいちゃんからの信頼もダダ下がり。</p>



<p>そこでそのどこの誰か存じませんか社長と呼ばれる男と電話越しでやりあうケイン。しかし相手から生命に関わる脅迫を受け、奴に法の裁きを下すべく舞台は警察の取調室へと移る。そしてついにどこの誰かは存じませんが社長と呼ばれる人物と対峙するケインなのだが、レフリーストップによりあえなく無効試合となってしまう。</p>



<p>結局ケインは脅迫罪で告訴、相手は名誉毀損で訴訟の姿勢を崩さないが・・・「俺は一体何と戦っているんだ」そこに寂寥とも呼べるむなしさをケインは感じつつ、ついに手打ちの決意と共に再び取調室へと向かうのであった。</p>



<p>翌月曜日。警察署で刑事部長との面談約束の日だ。</p>



<p>前回の第一取調室の一件で俺は警察（特に巡査クラス）の、「保留と言ったら保留だぁーーーーっ」的な事案に対してあまりに無防備すぎたことを反省していた。それはもう脳内で「保留」が「くぎゅうううううううううううううう」に変換されてしまう釘宮病の末期症状を呈するくらい反省していた。取調室は被害者であろうと加害者であろうと常にアウェイなのだ。アウェイに丸腰で行くのは自殺行為である。刑事部長には「録音とかナシでね☆」と、くぎゅう、もとい釘を刺されていたが、取調室での録音行為は違法行為でもなんでもない。もちろん堂々と行えば難癖を付けられて１００％阻止される。だが俺には何もやましいことは無い。いたって普通に、そして無造作にＩＣレコーダーを身に着け、警察署へとてくてく歩いていった。</p>



<p>到着した警察署で名前を告げると、いつもの第一取調室ではなく第三取調室へと案内された。そしてそれほど時を置かず件の刑事部長と記録係の巡査が入室してきた。刑事部長の顔はやっと面倒な問題が解決するということで多少綻んでいる様だった。俺は椅子から立ち上がり、「色々とご迷惑をお掛けしました」と先ず詫びの言葉を述べた。</p>



<p>刑事部長はいやいや無事に解決できて云々～と言いながら、俺の左ポケットの膨らみに視線を走らせた。</p>



<p>「ところでケインさん、その左ポケットには何かが入っているようですが、それは何ですかねえ？」</p>



<p>俺は間髪容れず答えた。</p>



<p>「これですか、いやあこれはちょっと個人的な恥ずかしいモノなので、お見せできないんですよ」</p>



<p>「いやいやいやいや万が一何か危険な物とかだったらアレ（アレってなんだ？）なので、ちょっと見せていただけますか」</p>



<p>「えー、何も悪いことをしていないのに、なんかまるで取り調べを受けている容疑者みたいでそういうのって困るなあ」</p>



<p>「まあまあそんな事言わないで見せてくださいよ」</p>



<p>俺はさんざんもったいつけた後、ポケットから財布とカギを取り出して机の上に置いた。だが歴戦の刑事部長はさらに追い討ちを掛けてくる。</p>



<p>「おや、そちらの右のポケットにも何かが入ってますね、それは何ですかね？」</p>



<p>「別にこれといって特別なものは入っていないですよ？」</p>



<p>「まあまあちょっと見せてくださいよ」</p>



<p>俺は右のポケットから携帯電話を取り出して机の上に置いた。もちろん携帯は待ち受け状態のままであり、ボイスレコーダー機能での録音などしていない。</p>



<p>これで終わりかと思った俺が甘かった。刑事部長は今度はまるで「うほっ」とでも言いそうな勢いで服の上から俺の体を優しくタッチし始めたのだ。しかも顔は笑っているが目が全く笑っていない。</p>



<p>「いやいや何かね、危険なものとか身につけていないかちょっと触ってみるだけですから。ちょっとだけですから。ちょっとだけですからね・・・ちょっとだけっハァ・・・」</p>



<p>さすがにこの状態で「アッ―――！」と嬌声をあげるほどのユーモアは俺にはなかった。いやはや、マジでここまで警戒するのか・・・さすが刑事部長、つわものである。</p>



<p>ひととおり軽めの身体検査が終了すると、ようやく椅子に座るのを勧められた。どうやらこれから本題に入るらしい。刑事部長が口を開いた。</p>



<p>「さて、これから調書を取ります。それで前回ケインさんからお電話でご提案いただきましたとおり、今回の件はお互い和解ということで手続きを進めさせていただくということでよろしいですね？」</p>



<p>「はい、よろしくお願いいたします。ですがひとつ心配していることがあります。刑事事件としての名誉毀損については警察の管轄なのでしょうけれど、そちらのケリが付いた後民事で名誉毀損で訴えられるというような手のひら返しを食らう心配はないのでしょうか」</p>



<p>「それについては、ちょうど今うちの刑事が札幌に向かっており、そういうことがないように先方からきちんと書面をとってきます。ですのでその点に付いては心配ありませんのでどうぞご安心ください」</p>



<p>「わかりました」</p>



<p>そして調書の作成のため、口頭で事実関係の確認が始まった。そしてそれはスムーズに進んだのだが、途中で目の前に提示された調書に俺はとんでもない違和感を覚えた。そこにはこうはっきりと記載してあった。</p>



<p>被疑者　ケイン　罪状　侮辱罪</p>



<p>「・・・・・・ちょっとお伺いしてもいいですか？」</p>



<p>「なんでしょう」</p>



<p><strong>「ここに被疑者ケインって書いてあるんですが。被疑者ってたしか容疑者、つまり犯罪を犯した（かもしれない）人のことですよね？」</strong></p>



<p>「まあ言葉上はそういう事になりますけれど、これはあくまで形式的なものですから」</p>



<p>「いやいや形式的なものでそんな簡単に犯罪者にされるわけにはいかないですよ！一体全体これはどういうことなんですか！？」</p>



<p>「それはですね、ケインさんにはケインさんの言い分があって、もちろん相手にも相手の言い分がある。まずこれはご理解いただけますね？」</p>



<p>「ええ」</p>



<p>「で、相手はケインさんにレベルが低いとか何とか言われたことについて犯罪だとして訴えると言っている、ここまでもいいですね？」</p>



<p>「はい」</p>



<p>「それで、相手もその訴えを取り下げるからケインさんも脅迫罪で相手を訴えることを取り下げてお互い穏便に事を解決する。つまりはそういうことです」</p>



<p>「ええええええええっ！？つまり、私は犯罪を犯したかもしれない容疑者ということで今ここにいるってことになっているんですか？」</p>



<p>「いやいやこれはあくまで形式的な話であってですね、侮辱罪といっても名誉毀損よりも遥かに量刑の低い、いわば軽犯罪法違反みたいなものですし、相手も訴えを取り下げるので何も心配ありませんよ」</p>



<p>「心配あるとかないとかそういう問題ではない。何故俺が犯罪者扱いされねばならないのだ。そんな調書にサインなんてできるわけないでしょう？」</p>



<p>「困りましたね、だって先日ケインさんは私に『穏便に解決したい』って言ってくれたじゃないですか。それでせっかく一件落着したと思って安心していたのに、これじゃ話が違いやしませんか」</p>



<p>刑事部長が俺を見つめる視線に無言の圧力が上乗せされる。要するに、警察としては喧嘩両成敗ということで処理したいのだ。これはちょっと予想外だった。俺は暫し逡巡する。</p>



<p>「・・・・・その調書に、追加で記入していただきたい文言がある」</p>



<p>「ほう」</p>



<p>「ケイン容疑者はこの容疑について一切否認している、と書き加えていただきたい」</p>



<p>記録係の巡査の顔に困惑の色が浮かび、刑事部長へ縋るような視線を走らせた。だが刑事部長は何事もなかったかのようにこう答えた。</p>



<p>「いいでしょう、わかりました。そう追記すればケインさんはこの調書にサインしてくれるんですね？」</p>



<p>「・・・・どうやら他に選択肢はないようだ。不本意ながら同意する」</p>



<p>長い不毛な戦いはついに終戦を迎えた。俺は自分が脅迫の被害者である旨の調書と侮辱罪の容疑者であるという二通の調書にサインをし、同時に脅迫の訴えを取り下げるサインをして忌わしき第三取調室を後にした。</p>



<p>警察署から出た外の空気はひどく乾燥していた上に突き刺さるように冷たく、とぼとぼとした俺の歩みをさらに鈍らせた。だが、俺の手には赤いLEDランプが点灯し続けている、つまり取調室に入る前からずっと録音状態になっていることを示しているＩＣレコーダーが握られていた。そしてＩＣレコーダーは発熱するわけがないのに、何故かそれを握り締めている右手がほんの少しだけ温かい様な感じがした。</p>



<p><em><strong>～エピローグ～</strong></em></p>



<p>名誉毀損罪とは実は巡査が言っていたように「大学生に対して教授がバカと言った」だけで成立するようなものではなかった。内容が事実であるかそうでないかは全く関係ないというのは確かにそのとおりなのだが、これが犯罪として成立するためには実はもうひとつ重要な要素が必要だったのだ。それはその言葉を第三者に広く知らしめて相手の名誉を毀損したという事実、である。</p>



<p>俺の場合はどこの誰か存じませんが社長と呼ばれる人物に対して「レベルが低すぎる」「なんだ口だけか、このヘタレが」と電話で直接言っただけだ。電話で本人にそういった言葉を浴びせてたとしても他の誰かが聞いているわけではないので、これは名誉毀損罪には該当しない。これは私も相手も、そして警察も、関係者全員が見落としていた盲点である。また、取調室で同様の発言した事については、立ち合わせた公務員（刑事・警官）には公務員としての守秘義務があるので、そもそも第三者に広く知らしめようがない。付け加えるならば、もし警官が誰かに知らしめた場合には逆に守秘義務違反で懲戒処分を受けるであろう。</p>



<p>またインターネット掲示板やブログなどでそういった事実関係を記載した場合名誉毀損罪が成立する場合もあるが、私に関してはただの一度たりともどこの誰か存じませんが社長と呼ばれている人物が、どこの誰かという事を特定したことも無ければ特定できるような書き込みもしたことがない。故に、そもそも特定できない人物に対して特定の人物の名誉を毀損できるはずがないのだ。</p>



<p>であるから、最後の調書を作成した時の私の容疑が「名誉毀損罪」ではなく「侮辱罪」に格下げになっていたのだ。名誉毀損罪では立件不可能なのだから、これは警察の苦肉の策だったのであろう。</p>



<p>そして事件が起きてからこのスパイクタイヤ大騒動シリーズが完結するまでちょうど１年を要した。これには私がだらしないという以外にも、実はもうひとつ理由がある。犯罪行為には「公訴時効」というものがあって、軽犯罪法違反や侮辱罪の場合は１年がその公訴時効なのだ。つまり１年間が経過するといくら被害者が警察に被害を訴えようとしても時効が成立しているので、もはや犯罪として処罰を求めることすらできなくなるのだ。ということは、私が侮辱罪で有罪になることはもう絶対に無いという事なのだ。</p>



<p>では私がどこの誰かか存じませんが社長と呼ばれる人物から受けた脅迫罪についてはどうだろうか。これは有罪となれば５年未満の懲役、禁固となる重罪なので公訴時効は３年間である。つまりあと２年間、どこの誰かは存じませんが社長と呼ばれる人物は私が心変わりをして弁護士を連れて告訴手続きを開始した場合、容疑者として裁判にかけられたり有罪になったりする可能性が残っているのだ。</p>



<p>もちろん今すぐそんなちゃぶ台返しをする予定はないし、もしそれを行ったならば警察から「話が違うじゃないか！」とメチャクチャ怒られるだろう。だがそうなった場合、その辺の難しいことは一切合財懇意の弁護士先生にお任せするしかない。知り合いに弁護士がいるという事は実に心強いことである。</p>



<p>まああと２年間、どこの誰かは存じませんが社長と呼ばれる人物は、私が心変わりしないことを祈って怯えながら暮らすがよかろう。</p>



<p>そうそう、みいちゃんのこと。すっかり忘れていた。</p>



<figure class="wp-block-image"><img decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-1059" src="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp001.jpg" alt="" width="375" height="358" srcset="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp001.jpg 375w, http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp001-300x286.jpg 300w" sizes="(max-width: 375px) 100vw, 375px" /></figure>



<p>この事件の後何度かメールのやりとりはしたのだが、結局反省の色は見えず誠意ある謝罪も無く、最後には連絡さえ拒否されて俺の中では未だに敵扱いである。SNSもブロックされたし、恩を仇で返されるとはまさしくこのことであろう。彼女はきっといつか相応の報いを受けるのであろうが、俺個人としてはかわいい女の子には弱いので、もしかしたら何かのきっかけで許しちゃうかもしれない。<br />他人への善意も踏みにじられ、引けば良いのに面倒ごとにはいつでも首を突っ込む。そんな弱小車屋ケインは今日も行くのであった。<br /><br /><br /><br /></p>



<p>&nbsp;</p>



<p>この作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ありません</p>
]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>スパイクタイヤ大騒動　９　基地外社長と世の中なめてる走り屋ギャル</title>
		<link>http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/studded9/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[unlimitedracingjapan]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 23 Jan 2019 08:09:50 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[スパイクタイヤ]]></category>
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					<description><![CDATA[警察署での勾留（？）から一夜明けて。告訴するとなるとスパイクタイヤを預けてくれた先輩のところにも警察が行くと事になる。そんな恩を仇で返すような真似はしたくない。とりあえず事の顛末を知らせる為に、俺は先輩に電話を掛けた。  [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>警察署での勾留（？）から一夜明けて。告訴するとなるとスパイクタイヤを預けてくれた先輩のところにも警察が行くと事になる。そんな恩を仇で返すような真似はしたくない。とりあえず事の顛末を知らせる為に、俺は先輩に電話を掛けた。</p>



<p>「先輩、ケインです。実はスパイクタイヤのことでちょっとお話が・・・」</p>



<p>「おう、あれもう売れたのか？高く売れたのか？」</p>



<p>「いえ、実はかくかくしかじかこういうことになりまして・・・・（略）」</p>



<p>先輩は思いっきりため息をついてこう言った。</p>



<p>「おまえはまったく、何をやってんのよ・・・いや別に良いけどさ」</p>



<p>「本当にすみません」</p>



<p>「そんな訳のわからない奴を相手にしてるから、そういう面倒くさいことになるんだぞ。キミも、もうすこし付き合う人を考えなさいよ？」</p>



<p>「おっしゃる通りで申し開きのしようがありません。が、うちの様な弱小車屋に来る様な人はだいたい他で出入り禁止になった人とか、わけのわからない飛び込みの客とかばかりで、そういう人でも相手にしていないとお客がいなくなってしまうのです。痛しかゆしなんです」</p>



<p>「言ってる事はわかるけどよ・・・いやそれよりも。つーことは、まだあのフルピン手元にあるんだな？」</p>



<p>「はい」</p>



<p>「いや実はよ、俺の友達で８６買った奴がいてな」</p>



<p>「８６ってあの新しいほうの８６ですか？」</p>



<p>「そう、新車の方の８６。それでそいつがスパイク履きたいっていってフルピン探しているんだわ。つーことで、あのフルピン返してもらってもいい？」</p>



<p>「いいも何もそういうことでしたら、ぜひぜひ先輩の方で役立ててください。こっちでこれ以上ゴタゴタして、あんなにいいフルピンを訳のわからない所に流しちゃうのも面白くないですし」</p>



<p>「そしたら明日取りに行くから、よろしくな」</p>



<p>電話を切ってからしみじみと思った。この先輩はなんでいつもこんなにいい人なんだろう。感謝してもしきれない。俺は決して人付き合いが上手なほうではないのだが、この先輩といい、他の友人知人といい、特定の分野で名を成した大物が俺のような弱小車屋にいつも目を掛けてくれる。その恩義を裏切るようなことはしてはならないだろう。であるなら、今回のスパイクタイヤの一件についても、先輩にこれ以上迷惑を掛けないためにはさっさと幕引きしてしまうのがやはり正解だ。自分のメンツも大切だが、他人からの信頼を裏切らないことの方がもっと大事である。昨日はつい熱くなって警察署で大暴れしてしまったが、やはりここはひとつ大人になって事態を収束させるべきであろう。</p>



<p>俺は考えをまとめてから。滝川警察署の刑事部長に電話を掛けた。</p>



<p>「昨日の件なんですが、冷静に考えてみたんですがこんなくだらない事であまりこれ以上騒いで、警察の方や色々な方にお手間を取らせるのは私としても不本意ですので、告訴を取り下げて穏便に解決したいと思うのですが・・・」</p>



<p>電話の向こうに刑事部長の安堵する顔が見えた気がした。</p>



<p>「そういうことでしたらこちらとしても喜んでご協力したい。相手の方の対応については安心してこちらに任せてください。ケインさんについては、再度調書を取らせていただきたいのでもう一度署まで来ていただけますか。日時は・・・来週の月曜日とかどうですか？」</p>



<p>「それで構いません。ところで話に行き違いがあったりして、後日民事で一方的に訴えられても困るので取り調べに付いては録音させていただきたいのですが、法的には問題ありませんよね？」</p>



<p>「いやいやそういうのはまあアレなもんですから、録音とかナシで」</p>



<p>アレって何だ？と疑問を感じつつも、やはり事件は現場ではなく取調室で葬り去られる・・・・もとい解決されるんだなあとしみじみと感じるのであった。</p>



<p>続く</p>



<p>この作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ありません<br /><br /></p>



<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>スパイクタイヤ大騒動　８　基地外社長と世の中なめてる走り屋ギャル</title>
		<link>http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/studded8/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[unlimitedracingjapan]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 23 Jan 2019 08:06:53 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[スパイクタイヤ]]></category>
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					<description><![CDATA[さて美人刑事さんご一行が取調べ室から出て行ったあと、しばらくして再び制服を着た巡査二名が取調べ室に戻って来た。目が笑っていない。これはまるで犯罪者を見るような視線だ。だが私は伝説の基地外クレーマーなので（笑）相手がヤクザ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>さて美人刑事さんご一行が取調べ室から出て行ったあと、しばらくして再び制服を着た巡査二名が取調べ室に戻って来た。目が笑っていない。これはまるで犯罪者を見るような視線だ。だが私は伝説の基地外クレーマーなので（笑）相手がヤクザだろうが本物の基地外だろうが不必要に臆することなどはない。自分の名誉と誇りとこの自由の翼にかけて（要約するとただのメンツともいう）、言うべきことは相手が大統領だって言ってみせらあ。でも飛行機だけはカンベンな。</p>



<p>さて対面に座った巡査は私にこう切り出してきた。</p>



<p>「とりあえずケインさんからの事情は一通り聞き終わりましたが、今後どうされますか？」</p>



<p>「どうされるも何も脅迫で相手を起訴だって何度も言っているでしょう」</p>



<p>すると巡査は警察官がよくする一件神妙で相手を気遣っているような、しかし実は相手を気遣っているというより実は加害者だろうが被害者だろうが両方とも警察の手を煩わせる犯罪者予備軍だなこの野郎！みたいな社会のクズを見るかのような視線をこちらに飛ばしながら言った。</p>



<p>「ですが相手の社長さんも、弁護士を立ててケインさんのことを名誉毀損の罪で刑事、民事両方から被害届を出すと言っています」</p>



<p>「はあ？それが何か」</p>



<p>「<strong>・・・・・・・・</strong>」</p>



<p>「だって訴えるのは向こうの勝手でしょう？ならそれはそれで勝手にすればいいじゃないですか。だけどこっちの脅迫の件については告訴の手続きを、たんたんと進めともらわないと困る。それはそれ、これはこれで全然別の話だから」</p>



<p>「いや別じゃなくてあくまで一連の事案ですので」</p>



<p>「知らんがな。そもそも俺はあんなもんが名誉毀損になるわけないと思っているし、それで起訴まで行くかどうか、検察がどういう判断するのかも知らん。だがこっちは被害届ではなくきっちり告訴の方向で」</p>



<p>世の中には被害届を出せば警察の親切なお巡りさん達がいろいろ頑張って捜査をしてくれると思っている方がいるようだが、実は被害届けと告訴は大きくちがうのだ。</p>



<p>被害届は加害者が誰だかわからなくても提出できるが、警察はとりあえずそれを受理したとしても、毎日多発している市民の生命と安全を脅かす凶悪犯罪の取り締りをどうしても優先して行わなければならないので、緊急性の低い被害届の犯人探しには数十年というとほうもない歳月を要することもある。</p>



<p>だが告訴は、相手方を特定している前提なので警察の方のお手をわずらわせなくても済む。なので速やかに相手に法の裁きを下したい場合は～例えば知らない人から理不尽な暴力をふるわれたり、車で当て逃げされたりした場合など～まず現場で相手を逃がすことなく取り押さえ、民間人による現行犯逮捕で加害者を確保、そして警察に引き渡すことが重要なのである。俺もその仕組みを知らず、何度煮え湯を飲まされたことか・・・・・</p>



<p>巡査は警察お得意の喧嘩両成敗で処理しようとした目論見があっさり看破され、観念したのか話題を次へと進めた。</p>



<p>「それでは当面の間ケインさんにお願いすることがあります」</p>



<p>「はあ」</p>



<p>「一つ目、まず証拠物件であるタイヤについては来週証拠写真を撮りにいきますので、それまで保管しておいてください」</p>



<p>「いや、さっきも何度も言ったけれど、あれは私の持ち物じゃなくて先輩からの預かり物だから、所有権ないので返せと言われたら返さざるを得ないよ？もし写真が必要だというのならなるべく早めに撮りに来てください」</p>



<p>「・・・２つ目、相手の社長さんには一切電話などの連絡をしないでください」</p>



<p>「なんで俺がいまさらあいつと話なんかする必要があるんねん」</p>



<p>「・・・３つ目、みいちゃんさんとはもう二度と連絡したりメールを送ったりしないでください」</p>



<p>「またその話か！さっきも言うたやろ、本人から直接そういう意思表示をもらわん限り俺の中ではみいちゃんとはいまのところ友人関係だって。ただしもう連絡しないで欲しいとかそういう失礼なことを彼女が言ってくるようだったら、俺は今後徹底的にみいちゃんを『敵』として認定するからね」</p>



<p>「その敵ってなんなんですか！」</p>



<p>「敵は敵でしょ。エネミー、敵対者、商売敵、市民の敵、警察の敵、排除すべき敵。まあ敵は敵だ。おっと、だが相手が敵だからと言って俺が法律に触れる様なことをして敵を攻撃するということは当然ないので勘違いしないように」</p>



<p>「だからって何も敵とかいう事はないでしょう！？」</p>



<p>「なんや、個人が個人の嗜好で他人のことを好き嫌い、敵味方に分類しちゃいけないのかい。敵は敵だろ。俺は敵には一切容赦しないよ」</p>



<p>「とにかく連絡はしないように！」</p>



<p>「だから、なんで個人間のお付き合いが警察の方から規制されなきゃならないわけ？」</p>



<p>「・・・・・ストーカー規正法に抵触する恐れがあります」</p>



<p>またストーカーかあああああああああああああああああ！！！さすがに俺も頭にきた。</p>



<p>「そんなにストーカーストーカー言うんだったらさ。俺はさっきみいちゃんにメール送りましたよ。ええ、間違いありません。だからさっさと今すぐストーカー規正法違反の現行犯で逮捕すればいいじゃん」</p>



<p>「いやそういう話では無く、犯罪を未然に防止するという観点で」</p>



<p>「だからなんで俺がみいちゃんにメールを送ると犯罪を構成する要件になるのさ。そもそもそのストーカー規正法に違反するとかしないとかっていう判断は一体誰がするわけ」</p>



<p>「法律に定められています」</p>



<p>「いや、法律は自発的に物事を考えたりできないから。誰がその法律の判断をするの」</p>



<p>「法に基づいて我々警察が判断します」</p>



<p>「違うでしょ、判断するのは警察では無くて裁判所でしょうが。警察が判断するなら容疑者として逮捕された時点で１００％全員有罪になるでしょう。法治国家日本でそんなバカな話があってたまるかいな。あなた三権分立って知ってます？」</p>



<p>すると巡査はすでに怒りで顔が真っ赤になっており、次の瞬間とても善良な一市民に対する言葉遣いとは思えないような勢いで俺に向かって怒鳴りつけてきた。</p>



<p><strong>「この件は保留だっ！！」</strong></p>



<p>「・・・保留って、何が保留なの？主語が無いから全然わからないな。メールを禁止するのが保留なのか、現行犯逮捕が保留なのか、３つ目のお願い自体を保留にするのか」</p>



<p><strong>「保留と言ったら保留だっ――――――！」</strong></p>



<p>俺はあきれてしまい、一瞬二の句が継げなかった。いくらここが閉鎖された取調べ室という特殊な空間だからと言って、被害者であるはずの私が何故警察からこのような高圧的な態度で威嚇されねばならないのだろう。もう、これでは理論理屈でおとなしく話ができるような状態ではない。</p>



<p>それにしても俺はいつでも誰に対してもこんな感じで穏やかにお話をしているというのに、どうして世の中の皆さんは突然怒り出すのだろうか。大企業のお客様コールセンターから牛丼屋のバイトにいたるまで、お客様にこんな失礼な態度をとってただで済むところはない。そんな傍若無人が許される企業はパチンコ屋以外まず存在しないだろう。それともこういうことなのか、車屋というのは士農工商でいうところの身分最低ランクの卑しい職業なので、警察から取引先、お客様に至るまで全ての方からあまねく罵声を浴びねばならないというのが日本国憲法で定められた車屋の義務なのであろうか。</p>



<p>もうこれ以上この巡査に何を言っても無駄だろうから、仕方なく相槌をうっておく。</p>



<p>「保留ね。はいわかりましたよ」</p>



<p>すると巡査は一呼吸ついたかと思うと、また言葉を続けた。</p>



<p>「４つ目！」</p>



<p>その言葉を聞いた瞬間、俺はマジで素で突っ込んでしまった。</p>



<p><strong>「まだあるんかいっ！！」</strong></p>



<p>「４つ目、相手の会社には行かないこと。相手の会社の敷地に立ち入った場合、違法な住居侵入で逮捕されることもありえます」</p>



<p>「別にいまさら話すこともないし、こっちから行くつもりもないのでそれは大丈夫です」</p>



<p>巡査からの要求事項はようやく全部終了したようだ。するとたまたまなのかタイミングを見計らっていたのか、めがねを掛けた体格のいい刑事が取調べ室のドアを開けて俺に声を掛けてきた。</p>



<p>「どーもどーもケインさんお疲れ様です。いやね、もう時間も夜の１０時を過ぎちゃっているしさあ、私もおなかがすいちゃったのでそろそろうちに帰って晩メシ食べたいんですけど、どうですか、今日のところはもうこの位でおひらきってことにしてもらえませんかね？」</p>



<p>おひらきもなにも、俺は何度も何度も同じことを聞かれ続けて一向に取り調べが終わらないからここにいるだけで、別に嫌がらせをしようと思ってこんなところに居座っているわけではない。</p>



<p>「そりゃあ別に私だって好き好んでここにこんなに長い時間いるわけじゃないんですけれどね。何故か行きがかり上まだここに閉じ込められているだけで」</p>



<p>「いやいやそんな閉じ込めるだなんて人聞きの悪い。そういうことなら、じゃあまた続きは後日ってことでいいですかね？」</p>



<p>「ええ、構いませんよ。ではあとはここから勝手に出ていって、勝手に歩いて帰ればいいんですかね？」</p>



<p>すると例の強面の刑事課長が現われて俺にこういった。</p>



<p>「いやいやケインさんが歩いて帰りたいってのなら別にいいんですけれどね。あ、そうか。署に来る時うちの捜査車両で来ていたんでしたね！」</p>



<p>そして刑事課長は取調べ室にいた巡査二人にこう指示した。</p>



<p>「ほら、ケインさん帰りの足ないっていうからさ。自宅まで送って差しあげて。<strong>パトカーで！！</strong>」</p>



<p>パトカーで送迎してもらえるようになるとは、俺もずいぶん出世したものである。</p>



<p>&nbsp;</p>



<p>続く</p>



<p>この作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ありません<br /><br /></p>
]]></content:encoded>
					
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		<item>
		<title>スパイクタイヤ大騒動　７　基地外社長と世の中なめてる走り屋ギャル</title>
		<link>http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/studded7/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[unlimitedracingjapan]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 23 Jan 2019 07:52:10 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[スパイクタイヤ]]></category>
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					<description><![CDATA[「ストーカー！？私が？何をどないしたらそんなことになるねん」 俺は取調べ室のパイプ椅子から飛び上がらんばかりの勢いで反駁した。 すると美人の女性刑事さんが第一取調べ室に入ってきて、先ほどの巡査を制して言葉を続けた。 「み [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p><strong>「ストーカー！？私が？何をどないしたらそんなことになるねん」</strong></p>



<p>俺は取調べ室のパイプ椅子から飛び上がらんばかりの勢いで反駁した。</p>



<p>すると美人の女性刑事さんが第一取調べ室に入ってきて、先ほどの巡査を制して言葉を続けた。</p>



<p>「みいちゃんさんは怖がっています。そしてもう今後ケインさんとは一切連絡を取りたくないと言っています。だからもうメールとか電話とか一切掛けないで欲しいんです」</p>



<figure class="wp-block-image is-resized"><img decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-1082" src="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp023.jpg" alt="" width="349" height="469" srcset="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp023.jpg 349w, http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp023-223x300.jpg 223w" sizes="(max-width: 349px) 100vw, 349px" /></figure>



<p>俺は虚を衝かれて一瞬言葉を失った。だが、俺がみいちゃんに怖がられる理由などないし、そもそもストーカーと呼ばれる覚えすらない。俺はその美人の女性刑事さんに反論した。</p>



<p>「その話は、はいそうですかと聞き入れるわけには行かない。なぜならみいちゃんと最後に連絡した時の本人の意思は<strong>『これからも仲良くしてくださいね』</strong>ってことだった。なのにそのあと俺は当人に何もしていないのに何故いきなりそうなるの？俺としては本人から直接『もう関わらないでください』とはっきり言われないかぎり、その要請を受け入れることは出来ない」</p>



<p>「でも本人がそう言っているんです」</p>



<p>「ですから、それはあなた達警察の方がそういっているだけで、私が本人から直接聞いたわけじゃない。それじゃ何の証拠にもならないでしょう。そもそも、私がみいちゃんと知り合ったあと、本人から車の運転が上手くなりたいという相談を受けた時だって、私が直接みいちゃんに手取り足取り教えたりしたら、こんないい歳をしたオヤジがあんな若い子になにちょっかい掛けているんだよこのエロオヤジなんてあらぬ疑いの目で周りから見られるのがわかりきっているので、あえて私の友人で北海道トップクラスの女性ドライバーをみいちゃんに紹介して、そっちに全部丸投げしたんですよ。そのくらい細心の注意を払って接しているのになんでストーカーなんですか」</p>



<p>「・・・・確かに、その有名な女性の方を紹介していただいたという事に関しては、みいちゃんさんはとてもケインさんに感謝していました」</p>



<p>「それなのにいきなり、もう連絡しないでください、と本人が言っているというのは俺の中ではどうしても話が繋がらない。勘繰って考えるとあなた達警察がそう言っているだけで、本人はそんな事は思っていないんじゃないかとさえ疑ってしまう。やはりこれについては警察の方立会いでもいいので本人から直接面と向かって言ってもらうか、<strong>メールお手紙糸電話テレパシー</strong>などの方法で俺にはっきり伝えていただかないことにはどうしても承服しかねる」</p>



<p>美人の女性刑事さんは頭脳明晰な方なので、私の言い分にも一理あるという事を理解していただいたようだ。そして、もうわたし疲れた、あとは任せたわよという感じで第一取り調べ室から去っていった。警察関係者も一旦全員それに続いて出て行った。</p>



<p>俺もふうとため息をついた。疲れた。</p>



<p>あと２回くらい続く。</p>



<p>この作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ありません<br /><br /></p>
]]></content:encoded>
					
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		<title>スパイクタイヤ大騒動　６　基地外社長と世の中なめてる走り屋ギャル</title>
		<link>http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/studded6/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[unlimitedracingjapan]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 23 Jan 2019 07:18:02 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[スパイクタイヤ]]></category>
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					<description><![CDATA[今日何度目かわからないが私がまた同じような話を取調べ室で巡査としている間、いつの間にか実はどこの誰だか存じませんが社長と呼ばれている人物ともう一人みいちゃんが滝川警察署に到着しており、それぞれ別の場所で事情を聞かれていた [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>今日何度目かわからないが私がまた同じような話を取調べ室で巡査としている間、いつの間にか実はどこの誰だか存じませんが社長と呼ばれている人物ともう一人みいちゃんが滝川警察署に到着しており、それぞれ別の場所で事情を聞かれていたという事を知るのはもう少し後になってからだ。</p>



<p>そこでどこの誰だか存じませんが社長と呼ばれている人物がどんな話を警察にしていたのかは今でもよくわからないのだが、実はこの時点でとても手ひどい裏切りをみいちゃんに食らわされていたというのを私はまだ予想だにしていなかった。</p>



<p>これまで私は一被害者で善良な一市民として警察から対応を受けていたのだが、何故か警察の取調べの対応がだんだんと厳しいものになってくる。</p>



<p>――――さすがに実は俺も元暴走族みたいな感じで警察にマークされていた若かりし日々の過去とか、私が管理人をしている某SNSの湾岸新港コミュニティという集まりがどういう類の反社会的（笑）ネット暴走族サークルなのかとかが、みいちゃんあたりから露見したのかな？――――</p>



<p>ちなみにここで言う暴走族というのは、私は常日頃から自虐的な意味で自分の事を暴走族と言っているだけであり、こういう↓類の暴走族に参加したことは残念ながらただの一度もないことを明言しておく。</p>



<p>&nbsp;</p>



<figure class="wp-block-image"><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-1080" src="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp021.jpg" alt="" width="459" height="277" srcset="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp021.jpg 459w, http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp021-300x181.jpg 300w" sizes="auto, (max-width: 459px) 100vw, 459px" /></figure>



<p>こういうのとか</p>



<figure class="wp-block-image"><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-1081" src="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp022.jpg" alt="" width="711" height="232" srcset="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp022.jpg 711w, http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp022-300x98.jpg 300w" sizes="auto, (max-width: 711px) 100vw, 711px" /></figure>



<p>こういうのも一度もない。</p>



<p>でも上記のようなバイクとかに乗った若い子たちを見かけると、つい「おー、頑張れよ～」と手を振ってしまうのは歳をとった証拠だろうか。それにしても昨今の一般的な若者は車やバイクに興味がないどころか、仕事上で「運転して」と言うと、「嫌です。人でも轢いたらボクの人生が終わっちゃうじゃないですか！」などと普通に答えるらしい。そんなのからみれば、上の画像のような若者の方がよっぽど若者らしいと思うのだがどうだろう。</p>



<p>なにせ自分の感性がすでにそういうレベルなので、しなくていいお節介というか、車やバイクに興味のある若者を見かけるとつい余計なお世話をやいてしまうのは私の悪いくせなのだ。今回の騒動だって、なにもここまでみいちゃんに親切にしてあげる必要なんてなかったのかもしれない。</p>



<p>そんな事を考えていると、先ほどの刑事部長が取調べ室に入ってきた。そして、これから私とどこの誰だか存じませんが社長と呼ばれている人物を接見させるというではないか。</p>



<p>まあ、向こうが会いたいと言っているのであれば断わる理由もない。刑事部長からは何度も何度もけんか腰にならないで落ち着いて冷静に話をしてくれと念を押されたが、そんな事は言われなくてもわかっている。切れてないすっよ。俺キレらせられたらたいしたもんっすよ。こっちだって大人なんだから、初対面の方とは名刺交換ぐらいしますよ。・・・・・・と思って名刺入れを見たら在庫が一枚も無かった。まあいい。どうせ基地外とは話し合いにならないのは最初から織り込み済みだ。自分がきちんと自分であればそれでいい。</p>



<p>狭い第一取調べ室には私、刑事部長、若い優秀な刑事さん、巡査、その他刑事や美人女性刑事さんなどなど多数のギャラリーでぎゅうぎゅうにごった返していた。私は相変わらず指定席のパイプ椅子に悠然と腰を掛けて待っていると、どこぞのちんぴら然とした男が入ってきた。歳の頃は私と同じくらいだろうか。</p>



<p>挨拶はあくまで大人の常識であり礼儀である。私はパイプ椅子から立ち上がろうとした。すると刑事部長があわてて私を制止しようとする。暴れるとでも思われたのだろうか。まったく、俺も安く見られたものだ。私は左手でその刑事部長を制して、会釈しながらこういった。</p>



<p>「はじめまして、アンリミテッドのケインと申します」</p>



<p>そしてポケットから財布を取り出し、名刺入れから名刺を出そうとがさごそしてみた。すると案の定どこの誰だか存じませんが社長と呼ばれている人物はこう言ってきた。</p>



<p>「名刺なんか交換する気もないし、出されてもそんなの必要ない」</p>



<p>そうですか。まあそうだろうとは思っていたけれどね。私は肩をすくめて再びパイプ椅子に腰を掛けた。</p>



<p>「・・・・・で、わざわざ札幌からいらっしゃるという事なのでお待ちしていたのですが、さてどういうお話なのでしょうか。確か私に直接会って謝罪する気は無いというように伺っていましたが」</p>



<p>「なんで俺が謝らなければならないんだ。あんたのせいで今日一日まったく仕事にならなかった。話にならないからどんな奴なのか顔を見にきたんだ」</p>



<p>まったく物好きな奴だ。</p>



<p>そしてどこの誰だか存じませんが社長と呼ばれている人物が主張するには、自分はみいちゃんからスパイクタイヤの画像を見せられて、自分の価値基準で「これはあまり良くないものではないか」と伝えただけだ、そのあとはみいちゃん本人が買う買わないを決めることで俺は何も関係ないだろう、本人がいらないって言っているんだからそれでいいでしょう？ということだった。</p>



<p>私は二つ反論した。ひとつは、今回の騒動の本題は、あなたが私を脅迫したことによる刑事事件であり、民事であるスパイクタイヤの売買とは直接関係が無いこと。</p>



<p>そして二つ目はあなたのいいかげんな入れ知恵で、みいちゃんが間違った知識を覚えてしまうのは友人として看過できない。だから電話先でもタイヤの品質について説明をしようとしたし、現物を見せにいっても良い、保証を付けても良いとまで言った。そこまで私が自信をもって扱っているスパイクタイヤの品質にケチを付けられて、はいそうですかとそのまま引っ込むようではこちらの信用というものが失われてしまう。それを看過するわけには行かない。なのであなたはどういう基準であのフルピンを見て「あまり良くない」と判断したのか、そこをきちんとお聞きしたい、と努めて冷静に言った。</p>



<p>するとどこの誰だか存じませんが社長と呼ばれている人物はしどろもどろになりながら反論してきた。要するに、タイヤやピンも減っているし、ピンもカップピンではなくてマカロニだし、自分も昔フルピンを作った事があるがフルピンっていうのは２６０本くらいピンを打ち込んでうんぬん・・・・・</p>



<p>「全然お話にならない」</p>



<p>私はそう断言した。</p>



<p>「これがチップピンならともかく、カップピンなら良くてマカロニピンはダメだと言うのはあまりにも言い過ぎだ。そしてみいちゃんのような初心者が練習に使うのには十分過ぎる程の性能や価値があるというのは、昔自動車競技をやっていて今もA級ライセンスを持っている私が、あなたよりも遥かに豊富な経験に基づいて保証しているではないか。そもそもあなたはふたことめにはフルピンフルピンと言ってこのスパイクはピン数が少ないからダメみたいなことをいうが、あなたはさっきフルピンとは２６０本くらいピンを打って、と言いましたよね。ＭＴ－１４で全ブロックピンを打ち込んだ場合のピン数は３０４本であるし、以前のＪＡＦ競技でのフルピン規定はタイヤ一本あたり上限２３０本まで。細かく言うといわゆる２・１・２・１でピンを打ったら２２８本だ。脱スパイクタイヤ運動の頃の市販スパイクなんて、スノータイヤの両端一列ずつにチップピンが打ってあるだけで１００本あるかないかくらい。それと比べたらラリータイヤにマカロニピンなら十分フルピンだろう」</p>



<p>「いや、俺が作ったのは１４インチだから・・・」</p>



<p>「それにフルピン作った事があるのならわかると思うけれど、コンマ１秒を競う競技で使うのでない限り、肝心なのはピンの本数よりも、ピンが抜けるか抜けないかの耐久性でしょう？私はこのスパイクをみいちゃんに売る前に、ピン一本一本すべてぐらつきの確認をして、これなら大丈夫だと自信を持って勧めている。買えなんて強制したことは一度もないけど、今どきこの値段でこんな程度の良いタイヤが買えないことくらいあなただってわかるでしょう？それを画像を見ただけで良くないタイヤと言われたら、こっちもちょっと黙ってはいられないな」</p>



<p>するとどこの誰だか存じませんが社長と呼ばれている人物は、刑事部長に向かい私を批難し始めた。</p>



<p>「ね、この人はずっとこんな感じで上から目線で話すのさ。なんで初対面の人にこんな偉そうな物言いをされなきゃならない訳。ひどく失礼だと思わない？」</p>



<p>すると巡査の一人がこう私に聞いてきた。</p>



<p>「それでケインさんはこちらの方に、口だけかとかヘタレとかそういう事を言ったんでしょ？」</p>



<p>「ええ言いましたよ。だって引きずり回すだとかなんとか威勢のいいことを言ったくせに、いざとなったらそれを言ったか言わないかわからないとか逃げるなんて、口先だけのヘタレそのものでしょう」</p>



<p>「あのね、例えば大学の教授が学生に対して『お前はこんなこともわからないのか』と言っても名誉毀損罪になるの」</p>



<p>「はあ？そんなの俺の知った事じゃないよ。なるんだったら俺を逮捕でも書類送検でも起訴でも何でも勝手にすればいいでしょう。だけどこっちはこっちできちんと脅迫の方の立件をたんたんと進めてもらわないと困る」</p>



<p>すると見るに見かねた刑事部長が、もういいわかった！と言って、間に割り込んできた。そしてどこの誰だか存じませんが社長と呼ばれている人物を第一取調べ室から退出させた。ほどなく次々とその部屋の様子を伺っていた刑事や巡査たちも扉の奥へと消えていった。私はふたたびたった一人きり、第一取調べ室に取り残された。</p>



<p>どうも話がおかしい。</p>



<p>少なくとも数時間前の記憶では、みいちゃんは今後も私と今までどおり友好関係を維持していきたいという事でお互い合意していたはずだ。であるならば、みいちゃんは社長に対してても警察に対してでも私に対してでも、事が穏便に済むように何らかの努力をしてしかるべきではないのか。少なくとも、現状であのどこの誰だか存じませんが社長と呼ばれている人物をなだめることができる立場にいるのはみいちゃんだけだ。そしてそれが関係者全員の利益に繋がるはずだ。だがどう考えてもみいちゃんがそういうアクションを起こしているような気配が全く感じられない。もしかすると彼女は自分には関係のない出来事だとでも思っているのだろうか？私はみいちゃんの真意を計りかねていた。</p>



<p>こうなったら直接本人に聞くしかない。何故か電話は繋がらない状態が続いているのだが、それでもメールならちゃんと私が別に怒っているわけでもなく、いろいろな人に誤解されて困っているという事を伝えることができるだろう。そこで私は一人きりの寂しい第一取調べ室から、何か誤解があるようなですが大事な話がありますので電話をください、というような内容のメールを送った。直接話をすれば、彼女の置かれている立場も果たすべき役割も理解してもらえるに違いない。そうすればいろいろな誤解もとける筈だ。そう期待しながら私は暫し返事を待っていた。</p>



<p>すると数分後、血相を変えた巡査が第一取調べ室のドアを開けて飛び込んできた。</p>



<p>「ケインさん！今みいちゃんさんにメール送りましたか！？」</p>



<p>「ええ、送りましたよ？」</p>



<p>「あなた何考えているんですか！！！！」</p>



<p>「はあ？」</p>



<p>「事件の取調べ中に当事者同士が連絡して良いわけないでしょうっ！」</p>



<p>俺は首をかしげた。</p>



<p>「いやいやお巡りさん、この事件の当事者っていうのは私が脅迫の被害者で、加害者はどこの誰だか存じませんが社長と呼ばれている人物。みいちゃんは当事者じゃないでしょう」</p>



<p>すると巡査は一瞬虚を突かれたような表情を浮かべたが、国家権力がいちチンピラに論破されることがあってはならないとばかりに反論してきた。</p>



<p>「被害者加害者の関係じゃなくても、きっかけはタイヤの売買なんだから当事者でしょう！」</p>



<p>「いやそっちの民事の話は売買不成立ということでとっくに決着ついているし。当事者っていうよりもまあ関係者だとしても、そもそも私はみいちゃんの友人だし、メールくらい送ったって何の問題もないでしょう？」</p>



<p>すると巡査は私が予想だにしなかった、衝撃的な台詞を口にした。</p>



<p>「それは<strong>ストーカー行為</strong>になる恐れがあります」</p>



<p>「・・・・・・・・・・・・・・・・・。ス、<strong>ストーカー！？</strong>」</p>



<p>&nbsp;</p>



<p>まだ続く（笑）</p>



<p>&nbsp;</p>



<p>この作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ありません<br /><br /></p>



<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>スパイクタイヤ大騒動　5　基地外社長と世の中なめてる走り屋ギャル</title>
		<link>http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/studded5/</link>
					<comments>http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/studded5/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[unlimitedracingjapan]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 23 Jan 2019 06:55:27 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[スパイクタイヤ]]></category>
		<guid isPermaLink="false">http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/?p=236</guid>

					<description><![CDATA[さて若い刑事さんの捜査車両で警察署に向かった私。昔ＳＴ１６５セリカGT-FOURに乗っていたというその若い刑事さんとフランクな感じで世間話などをしながらいよいよ取調べ室へ。 「取調べ室って、絶対に出入り口側に座らせてもら [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>さて若い刑事さんの捜査車両で警察署に向かった私。昔ＳＴ１６５セリカGT-FOURに乗っていたというその若い刑事さんとフランクな感じで世間話などをしながらいよいよ取調べ室へ。</p>



<p>「取調べ室って、絶対に出入り口側に座らせてもらえないですよね」</p>



<p>「いやまあ一応そういう決まりになっていますので（笑）」</p>



<figure class="wp-block-image"><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-1077" src="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp018.jpg" alt="" width="702" height="520" srcset="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp018.jpg 702w, http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp018-300x222.jpg 300w" sizes="auto, (max-width: 702px) 100vw, 702px" /></figure>
<figure class="wp-block-image">この取調べ室のドア側の椅子には絶対に座らせてくれない。一度入ったら個人レベルで合法的に脱出する方法はない。路上での職務質問もそうだ。どうしてもこれらを合法的に脱出したければ、私が編み出した究極の合法脱出ノウハウを使うしかないのだが、今回は被害者の立場でこの場にいるので、その奥義を行使する必要は無いだろう。</figure>





<p><br />「そしてあれでしょ。任意の取調べの場合でも、嫌になって勝手に帰ろうとしたら刑事さんがドアの前に立ってブロックするんですよね？そしてその刑事さんをどかそうとしたら公務執行妨害で逮捕とか」</p>



<p>「そんなことしませんよ～」</p>



<p>・・・・・されるので注意が必要だ。</p>



<p>こんな感じで今までの苦労は一体なんだったというようなスムーズさでさくさくと事情聴取が進んでいく。さすが大卒の優秀な刑事さんだ。中卒の私とはレベルが違う。</p>



<p>「で、結局ケインさんとしてはどういうふうにしたいんですかね？」</p>



<p>来ましたよ本題が。</p>



<p>「そりゃあもちろん被害に遭っているんですから、キチンと事件として起訴して相手には法の裁きを下して欲しいですよ」</p>



<p>建前は建前としてしっかり主張しておかないと警察は動いてくれない。しかし俺はどこかのクレーマーババアとは違うのでキチンと妥協点を提示する。</p>



<p>「ですがね、相手のどこの誰かは存じませんが社長と呼ばれている人物が、きちんと私に誠意をもって謝罪をしてくれるというのなら、こんなことでわざわざ警察の方のお手間を取らせる必要も無いかなあと、そう思うんですがね」</p>



<p>「なるほどなるほど。では誠意ある謝罪とは具体的にはどんなものでしょうか？」</p>



<p>「刑事さんもお人が悪い。それをこちらから指定したら色々とまずいでしょう。どういうものが誠意ある謝罪かというのは相手の方が一生懸命考えるべきものであって、あくまで私はそれを受けて判断する側ですから」</p>



<p>「いやごもっともです。では被疑者（犯罪を行ったと疑われている者）の方にその点も含めて電話で話を聞いてくるのでしばらくお待ちいただけますか」</p>



<p>「わかりました。ところでもう夕方なのでカツ丼を食べたいのですが」</p>



<p>「取調べ室でカツ丼は出ないんですよ（苦笑）」</p>



<p>「いや自腹なのは知っています。刑事さんにもご馳走しますので一緒にどうですか？」</p>



<p>「はははは、またご冗談を～」</p>



<p>そういって若い優秀な刑事さんは取調べ室を出て行った。一人陰鬱な取調べ室に取り残された私。超あまりに退屈で死んでしまいそうなので、ナイショで携帯電話で画像とか撮ってみた。</p>



<figure class="wp-block-image">
<figcaption><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-1078" src="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp019.jpg" alt="" width="476" height="632" srcset="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp019.jpg 476w, http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp019-226x300.jpg 226w" sizes="auto, (max-width: 476px) 100vw, 476px" /><br />取調べを受けるケイン被害者（まだ被害者）</figcaption>
</figure>



<p>&nbsp;</p>



<p>すると若い有能な刑事さんが戻ってきた。<br /><br />「・・・・・いやあ、先方にお電話してみたんですけれど、なんだかこの一件のトラブルのせいで今日一日仕事にならなかった。先方としても弁護士を立てて民事、刑事両面で名誉毀損や損害賠償でケインさんを訴えるというふうに言っています。ただ、本件の脅迫めいた言動の謝罪に付いては自分も言いすぎたところがあるから、電話で謝罪したいとは一応言っています」<br /><br />「電話！？なんでこんな大事になっているのにこっちに来れないの？やる気ないの？」<br /><br />「いやあなかなか仕事が忙しくて今日はどうしても来れないって言っています」<br /><br />「刑事さん、札幌から高速道路で滝川まで２時間ですよ。逆にこっちが先方までお伺いしても良いといっている。別に仕事が終わるのが夜１０時なら私はそれ以降でも待ってますよ。なのに直接面と向かって謝罪はできない。忙しくて行けない。電話での謝罪なら良い、はたしてそんなものが誠意ある謝罪と言えますか？ましてやこちらには何の落ち度も無いのに相手は法的対抗手段をちらつかせている。これが自分のした事に反省している人の態度だと受け止めることは常識的に考えてもかなり無理がありませんか？」<br /><br />「つまりケインさんとしては直接会ってきちんと謝罪しろと。それが最低ラインだと」<br /><br />「そう。電話で謝罪なんて何の誠意も感じられない。電話の向こうでは『どーもスンマセンでしたー』とふんぞり返っているかもしれない。そんなものは誠意とは言わない。するなら例えば土下座でも焼き土下座でもなんでも、キチンと誠意が伝わってくるような心からの謝罪をしていただけるのであれば、こちらも皆さんに余計なお仕事を増やして迷惑を掛けるのも不本意ですから私も穏便に済ませますよ。でもそのあとに、相手は謝罪した、だけど私に対しては訴えるとか、そういう仁義にもとるルール違反が無いように、キチンと相手には言い含めておいてくださいよ」<br /><br />「わかりました。また電話してみます。ところで焼き土下座ってなんですか？」<br /><br />「そいつぁ恐ろしくてとても俺の口からは言えない。組織に消されるかもしれない。詳しくはググってください」</p>





<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-1079" src="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp020.jpg" alt="" width="440" height="595" srcset="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp020.jpg 440w, http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp020-222x300.jpg 222w" sizes="auto, (max-width: 440px) 100vw, 440px" /><br />・・・・・この１号取り調べ室のこのパイプいすの周囲だけが、俺の存在が許されている唯一の定位置だ。コーヒーどころかお茶ひとつ出てこないのはいつものことなので慣れっこだが、ツワモノになってくると、警察から事情聴取で出頭するようにいわれた段階で、「今日は長くなるからお弁当持ってきてね！」と言われるそうだ。ピクニックじゃないんだからそんなのは勘弁して欲しい。<br /><br />時刻もそろそろ夕方でもう５時半だ。いいかげん飽きてきたところで再び若い有能な刑事さんが取調べ室にもどってきた。難しい顔をしている。<br /><br />「ケインさん。例の社長ですが今札幌からこちらに向かっているそうです」<br /><br />「はあ、私に直接会って謝罪したくなったんですかね？」<br /><br />「いや、それはないですね・・・・・」<br /><br />「じゃあ何しにくるの？謝りに来いって言っても嫌だって拒否したくせに」<br /><br />「まあ一応当事者から事情を聞くというかなんというか」<br /><br />「すると、もしかして私はその社長が到着するのを待っていなければならないわけ？」<br /><br />「そういうことになっちゃいますね」<br /><br />「それはいいんだけれどさ、この場合誰が私に『待っていてください』とお願いしているわけ？主語が誰なのか全然わからないんだけれど、まさかどこの誰かもわからない社長と呼ばれる人物が私に待っていて欲しいって言っているわけないよね。でも警察も私に対して待っていてほしいというような立場でもないよね？誰が俺に待っていてほしいと要請しているの？」<br /><br />「いやあ、それを言われると厳しいなあ・・・・確かに、誰が待っていてほしいって決めたんでしょうねえ？」<br /><br />若い優秀な刑事をいじめるつもりは俺には無い。ただ、組織とは往々にしてそういう理不尽なものなのだ。そしてその理不尽さは常に現場に振りかかって来る不条理なものである。俺はこの若くて優秀な警官にちょっと同情した。<br /><br />「いいよ、刑事さんを困らせても仕方がないし、俺が自発的にここに残るって事にしておこうよ」<br /><br />「ケインさんにそういっていただけると助かります～あと２時間くらいで到着する予定なんで、それまで・・・」<br /><br />「カツ丼食ってるの？」<br /><br />「いえ、今度は別の巡査があらためて事情聴取いたしますのでどうぞご協力ください」<br /><br />「また同じ話をするのかあああああああああ！！！！」<br /><br />今日で何度目になるかわからないこの無意味な事情聴取が、実はどこの誰だか存じませんが社長と呼ばれている人物と、ひそかに同行していたみいちゃんへ事情聴取するための時間稼ぎのためだったとは想像だにしていなかった。そしてむこうにはむこうにとって都合のいい言い分があり、なぜか徐々に俺の形勢が不利になっていくのだった。<br /><br />続く</p>



<p>この作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ありません<br /><br /></p>



<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
					
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		<title>スパイクタイヤ大騒動　４　基地外社長と世の中なめてる走り屋ギャル</title>
		<link>http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/studded4/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[unlimitedracingjapan]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 23 Jan 2019 06:40:14 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[スパイクタイヤ]]></category>
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					<description><![CDATA[さて前回はどこの誰かは存じませんが社長と呼ばれている人物から私個人を特定して脅迫されたので生命の危険を感じ、またこんな無法なことが許されてはいけないという平和を愛する心が、私を１１０番通報させたところまでです。 まあぶっ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>さて前回はどこの誰かは存じませんが社長と呼ばれている人物から私個人を特定して脅迫されたので生命の危険を感じ、またこんな無法なことが許されてはいけないという平和を愛する心が、私を１１０番通報させたところまでです。<br /><br />まあぶっちゃけていうと私もくどい、というか、「タイヤいらないので」「ああそう」で済ませて、変な人とは関わり合いにならないのが一番賢いのだという事はわかっています。だけどそんなに賢かったらそもそも車屋だなんてはじめてないでしょう。<br /><br />夜中に事故ったと電話が来ればとんでいき、雪山に刺さって出られなくなったと聞けば冬山装備を着込んでロープとスコップ持って助けにいき、車が壊れたと言われれば雨降りの中でも分解修理して、こんなに車好きな人たちを応援したくて親切で、その割にすぐああでもないこうでもないとなぜか文句を言われ悪口を立てられる。こんな損な役回り、どう考えても賢い人がやることではありません。<br /><br />おっと話が脱線しました。１１０番と話をしていると玄関のチャイムがピンポーンとなりました。この時点で午後２時４０分。一体誰だろう？（笑）</p>



<figure class="wp-block-image"><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-1076" src="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp017.jpg" alt="" width="576" height="415" srcset="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp017.jpg 576w, http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp017-300x216.jpg 300w" sizes="auto, (max-width: 576px) 100vw, 576px" /></figure>



<p>やっぱり交番の警らのお巡りさん二人でした。<br /><br />「１１０番あって来たんだけれど、一体どうしたの？」<br /><br />「実はかくかくしかじか、要するに電話で脅迫をされて生命の危険があるので被害届を出そうかと」<br /><br />「ふーん、それでまずそのみいちゃんって子とあなたはどういう関係なの？」<br /><br />「それはですね、ネットで知りあって１回しかあったことはないんですけど・・・・・って、何もわざわざうちの自宅の前でそんな話しなくてもいいじゃないですか。まるで俺が悪い事をした人みたい。それにみいちゃんは事件の関係者だけれど加害者じゃないから基本的には無関係ですよ？どうせ被害届出すんだから四の五の言わずさっさと<strong>署の取調べ室に連れて行って</strong>調書とってくださいやがれ」<br /><br />「いやまず事件のあらましを聞いたり、犯罪性を確認したり、相手の言い分も聞かなきゃならないし」<br /><br />「だからそれをここでいちいち話しても、また取調べ室で調書取る時に別の人に同じ話をさせられるんでしょう？もう被害届を出すのは確定なんだから二度手間になることをさせないで、警察署に連れて行ってください」<br /><br />「・・・・・・・（困惑）」<br /><br />困惑する気持ちもわからないではない。普通の人なら警察が来てくれたら安心とばかり、事件の内容を必死に伝えるだろう。だが俺は知っている。<strong>これは第一段階の選別</strong>なのだ。<br /><br />まず派出所の制服勤務のお巡りさんが現場で事件の事件性（?）を精査して、「パトロールを強化しますから」とか「現段階ではまだ警察は動けないので、これ以上何か起きたらすぐ電話してくださいね！」と通報者を納得（安心でもいいが）させることが、警察の限られた人的リソースの中で仕事の効率を最大限に有効活用するためには必須なのだ。俺みたいな善良な一市民から俺みたいな基地外までいちいち全部まともに相手していたら警察官が過労死する。なのでとりあえず話をきいて、それから・・・・・という感じで相手が冷静になるのを待って、ポイント稼ぎにならないような軽微な揉め事はやんわりと諭して警察の仕事をテキパキ進めるというのが彼らの基本戦術である。<br /><br />そのかわり彼ら警察官はポイント３倍セールになりそうなことには何の躊躇もなく強大な国家権力を発動する。昼間、ただ大型店の駐車場に停めてあった自分の車にただ乗ろうとした善良な一市民である俺を見つけた警ら中の警察が、俺の顔が相当悪人顔に見えたのかなんなのか知らないがパトカーで全速力で迫ってきていきなり職務質問をしてきたのにはまいった。当然警察の方に喜んでご協力するのは市民の努めですから、言われたとおりに何でもいたしましたが、最終的には車の中もすべて調べられましたよ。その車も、いかにも悪そうなフルスモセルシオとか暴走族チックなベタ車高シルビアとかじゃなくてただのノーマルの軽自動車ですよ。俺は犯罪者か！こんなの任意のご協力での職務質問の範囲なんてとっくに踏み外してると思うのは俺だけなのだろうか？<br /><br />やられっぱなしだと忌々しいので今度職質されて「やましいことが無いなら見せられるでしょう？」と言われたら俺も「あなたのマイカーもどこか壊れているかも知れないから見せてくれる？」と切り返してみよう。絶対に「何で見せなきゃならないの！？」と怒るだろうから、こっちも「だってやましいことが無いなら見せられるでしょう」と言い返してやるのだ。むこうが仕事で職質してくるなら、こっちも仕事でおたくの愛車の無料点検サービスをしてやる（笑）。どっちも任意だから何の問題もないはずだwwwwwww<br /><br />警察の楽しいお話になるとすぐ脱線するのが俺の悪いクセだ。だが脱線したくなる気持ちもわかって欲しい。この警らのお巡りさんは結局「タイヤを見せろ」だの「古物商の手帳を見せろ」だの現場到着から一時間もああだこうだと手間を掛けさせやがった。しかも<strong>うちの前で！！</strong><br /><br />ここで補足説明をしておくのを忘れていた。脅迫罪というのは親告罪（被害者が訴え出てはじめて犯罪になる）ではなく、行為があった時点で犯罪が成立する罪なのだ。だから加害者はどこの誰かは存じませんが社長と呼ばれている人物で、被害者は俺。そしてこれは刑事事件である。<br /><br />事件の種類は民事事件と刑事事件の大きく二つに分かれていて、警察は民事不介入という大原則があり民事事件には絶対に関わらないのだ。本件のスタートラインはみいちゃんと私のスパイクタイヤの売買という民事ではあるが、本題は脅迫をされたという事実一点のみであるので、タイヤがどうこうとか、古物商がどうこうとか、みいちゃんとはどういう関係とか、そんな民事の部分につっかかってきていちいち時間稼ぎするよりも、加害者への事実確認が最優先なのではないか？<br /><br />刑事事件と関係のない枝葉の部分であれこれ難癖をつけられ、自宅の前で騒がしくしていたので心配した大家さんも何か事件かと思って様子を見にきてしまう始末。しかも、気がつくと今度は別の捜査車両が２台も来て、私服刑事が３名様追加されました。これではどう見ても私が凶悪犯人ではないか（笑）<br /><br />だが、その３人追加の私服の中で一番階級の高いと思われる、眼光の鋭い刑事部長さんはさすがに要領が良かった。私の説明と制服警官の説明をひとしきり聞いた後、「そんなの署で事情を聞いて、まず相手のどこだかの社長さんに警察からちゃんと注意の電話してあげればいいじゃない」と、やっと話のスタートラインにたどり着いた。やはり経験豊富な警察の方はあうんの呼吸をわかっていらっしゃる。と思ったのは勘違いだったのが後に判明する。<br /><br />というわけで刑事部長の指示の元、めでたくパトカーではなく別の若い私服刑事の方の捜査車両に乗せていただき、ようやく滝川警察署の取調べ室に向かった俺だった。この時既に午後３時３０分過ぎ。みいちゃんから電話が来てから既に２時間以上が経過している。<br /><br />だが今夜のエンドレスワルツはまだまだ終わらない。読んでいる人も飽きてきたでしょう。俺も飽きてきたので誰かリポビタンＤ差し入れしてください。<br /><br />続く</p>



<p>この作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ありません<br /><br /></p>



<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
					
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		<title>スパイクタイヤ大騒動　3　基地外社長と世の中なめてる走り屋ギャル</title>
		<link>http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/studded3/</link>
					<comments>http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/studded3/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[unlimitedracingjapan]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 23 Jan 2019 06:31:08 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[スパイクタイヤ]]></category>
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					<description><![CDATA[さていよいよ本編に戻ります。 月曜日、私の携帯が鳴りました。みいちゃんからです。 「ああ、振込み入金が済んだという連絡かな？」と思って電話に出たのですが、なんだかもじもじとして何を言いたいのかはっきりしません。でもどう考 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>さていよいよ本編に戻ります。</p>



<p>月曜日、私の携帯が鳴りました。みいちゃんからです。</p>





<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-1059" src="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp001.jpg" alt="" width="375" height="358" srcset="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp001.jpg 375w, http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp001-300x286.jpg 300w" sizes="auto, (max-width: 375px) 100vw, 375px" /><br />「ああ、振込み入金が済んだという連絡かな？」と思って電話に出たのですが、なんだかもじもじとして何を言いたいのかはっきりしません。でもどう考えても恋の告白ではないようです。<br /><br />「あのう、フルピンのことなんですけど、あれってあんまりよくないっていうか・・・」<br /><br />「良くないって？何が？」<br /><br />一瞬、俺はまたしても値引き交渉が始まったと思ったのだが、それは違ったようだ。<br /><br />「もっと高くても、もっと良いものを買おうかなって思って」<br /><br />「ちょっと意味がわからないんだけれど、こんなに安くてこんなに良いのは<strong>そうそう手に入らないと</strong>思うけれど、どうして急にそんな事言い出したの？」<br /><br />「なんか、あのフルピンはあんまり良くないみたいなので・・・」<br /><br />「そりゃあもっと良い物が欲しいっていうんなら、ミシュランのＷＲＣ用でもロシアのフルピンでもお金さえ出してくれれば取り寄せられるけれどさ、なんかその口ぶりだとどちらにしても俺からは買うつもりがないってことだよね」<br /><br />「ごめんなさい」<br /><br />「いや別に謝らなくてもいいんだけれどさ。<strong>いらないならいらないで買う必要は無いし無理矢理押し売りするつもりも無い</strong>けれど、土曜日にはあんなに喜んでいたじゃない？なのになんでそんなに急に意見が変わるのかなあ？」<br /><br />「それは、バイト先の車屋の社長に画像を見せたら『こんなのはダメだ』って言われたので・・・」<br /><br />「うーん、何を根拠にダメだなんて言っているの？<strong>俺にも信用ってものがある</strong>からね、こちらが絶対の自信をもって用意したフルピンにダメだしされて、はいそうですかって訳には行かないなあ。ちゃんとダメな理由を教えてくれる？」<br /><br />「それは・・・・・（説明できなくて困っている）」<br /><br />「うーん、わかったよ。そこにその社長さんとやらもいるんでしょ？なにがダメなのか聞きたいから、電話変わってもらってもいいかな？」<br /><br />＞＜な顔になっている（であろう）みいちゃんから、私と同年代と思われる男性に電話が変わった。俺は常識ある社会人なのできちんと丁寧に挨拶をした。<br /><br />「どうもはじめまして、ワタクシ滝川で車屋をしておりますアンリミテッドのケイン（仮名）と申します」<br /><br />「はあ？そんなのどうでもいいんだけれどさ、何で俺が電話にでないといけないわけ？」<br /><br />「みいちゃんから伺ったのですが、何か社長さんがフルピンの画像を見て『これはあまり良くない』とおっしゃられたそうなので、一応私も品質と価格に自信をもってお勧めしている手前、何がダメなのかをお伺いしたかったのですが」<br /><br />「そんなの関係ないしょ、本人がいらないっていっているんだからそれでいいでしょ」<br /><br />「いえ、本人はたいそうお喜びになってお買い上げいただくという事で合意していたのですが」<br /><br />「そんなの気が変わることだってよくあることでしょう！」<br /><br />「その気が変わった理由が、どうもあのフルピンがあまり良くないものだということを社長さんから聞かされてたのが原因のようなのですが。本人に良くない理由を聞いても初心者ですし要領を得ないので、社長さんにお電話を変わっていただいた次第です」<br /><br />「だからさ、俺は俺の見た感じであまり良くないねって言っただけで、最終的に判断するのは本人でしょう！？その本人がいらないっていっているんだからそれでいいじゃない」<br /><br />「もちろんいらないのでしたら別に無理にこんな安価でお売りする必要もないですし、買わなくても結構ですよというのは最初から本人にも伝えてありますが、そうではなくて私の用意したタイヤが『よくない』と言われてしまっては、私の信用問題に関わりますので、良くないという点に付いてきちんと理由を教えていただきたいという、それだけなのですが」<br /><br />「あんたもしつこいね。何、じゃあキャンセル料でも払えば良いって事かい？」<br /><br />「そんなものは一円たりとも請求したこともないですし必要ありません。そういう話ではなく、私はタイヤの一本一本、各１４０本のピン全部についてぐらつきがあるかないかチェックして、全タイヤ４本中２本しか抜けておらず、ビードもしっかりしていてチューブレスで使えるのも確認しており、自信をもってお勧めしているものを画像だけ見て「よくない」といわれてはこちらの面子にも関わりますので。なんなら、そちらにタイヤをお持ちして現物をご覧頂いても構いません。見ていただければ納得いただけると思いますが」<br /><br />「だからそんな事は本人が決めることでしょう！それになんでアンタそんなに自信満々に物事を喋るわけ？何様なのさ」<br /><br />「何様ってことはないですけれど、国内Ａ級ライセンス持っていますし４輪の競技もやってましたし、フルピン事情に関しては人並み以上に詳しいですよ。それにあのタイヤについては信頼できるツテから入手したものですので、これからピンがボロボロ抜けるようなこともないです。断言できます。」<br /><br />「ならお前、そこまで言うならそのタイヤに保証付けるか？」<br /><br />ここで注意していただきたいのは、中古タイヤに保証をつける業者は私の知るところ限りなくゼロである。ましてや１０年前のタイヤ、しかも競技用パーツ扱いのフルピンに保証をつけるなんて絶対にありえないことだ。しかし俺は自信があったのでこういったやった。<br /><br />「良いですよ、みいちゃんがワンシーズン使って半分以上ピンが抜けたら全額返金しますよ」<br /><br />「そうか、どんなことをしてもピンが抜けないって、そこまで断言するんだな？」<br /><br />「ええ、保証しますよ。あ、ただしアスファルトの上で空転させて引っかいたりとかそういうのはダメですからね」<br /><br />「お前今、『どんなことをしてもピン抜けない』って言っただろう！！」<br /><br />俺はあきれて二の句が継げなかった。フルピンタイヤは氷上、雪上を走るためのタイヤであり、アスファルトの上で使うようなタイヤではない。そもそもスパイクタイヤを履いた車が積雪していない路面を走るのは法律でも北海道条例でも禁止されているし、フルピンをアスファルト路面でガンガン空転させたらピンなんてボロボロ抜けるに決まっている。そんなことは常識中の常識だ。<br /><br />要するに、このどこの誰かもわからない社長と呼ばれている人物は、若い女の子の前でちょっとカッコをつけたかっただけなのかなんなのか、たいした知識も無いくせに画像でダメだしをして引っ込みがつかなくなったという事なのだろう。まったく寝言は寝て言ってほしい、こいつの言っていることはレベルが低すぎて全然話にならない・・・<br /><br />かみ合わない会話を続けているとどこの誰かもわからない社長と呼ばれている人物はとうとうブチ切れたのか、俺に対してとんでもない恫喝をした。</p>



<p><br />「てめえゴルァ、引きずりまわずぞっ！」<br /><br />「・・・・・それは脅迫ですか？どうぞどうぞ、やれるものならやってみてくださいな。なんなら今からそちらにお伺いしましょうか？」<br /><br />プチッ。電話が切られました。あのー、まだお話終わっていないんですけれど・・・。特にみいちゃんと。ていうかこれってどう見ても脅迫ですよね。私はどこの誰かをきちんと名乗った上でどこの誰かか存じ上げませんが社長と呼ばれている人物から私に危害を加える旨のことを言われたのですから、これはどう考えても命の危険が危なくてガクブルですよね。恐怖でノイローゼになりそうです。いやもうＰＴＳＤ発症しました。<br /><br />法と秩序を愛する一市民としては、非合法的な反撃をするよりもここは国家権力にその裁きをお任せするのが一番です。しかし、私は加害者が誰なのかわかりません。加害者不明では警察は相手にしてくれませんので、仕方なくまたみいちゃんに電話を掛けます。<br /><br />「みいちゃん？いまの話聞いていたよね？まあ俺としてはこういう残念なことはあったのだけれど、これからもみいちゃんとは友好関係を維持していきたいんだけどさ」<br /><br />「私もそうしてほしいです」<br /><br />「でもね、そっちの社長と呼ばれている人から俺脅迫されたわけ。俺は善意で全部良かれとおもって親切にしていることを、こういう形で返されるとちょっと立場がないんだよね。それできちんとケジメをつけないと今後の示しがつかないの。わかるかな？」<br /><br />「それってタイヤを買えってことですか？」<br /><br />「違う違う、俺そんな事はただの一度も強要したことないよね。俺が確認したいのは３つ。まずひとつは、買わなくていいけどこのフルピンは社長が言っているようなダメなタイヤじゃなくて、俺が自信をもって君に勧めた良いタイヤだというのを君がきちんと理解しているかどうか」<br /><br />俺はかみくだいてわかりやすくタイヤの説明をした。一応この点に付いてはみいちゃんも理解をしてくれたようだ。<br /><br />「そして二つ目は、君のところの社長と呼ばれている人物から俺が脅迫された件。一市民としては基本的に警察に届け出るのが筋なんだけれど、その件で事実関係の確認が君に行ったときに、君は君の聞いていたことをちゃんと嘘偽りなく警察に話してくれるのかな？もしそこで聞いていないとか、知らないとかいいかげんな事を警察に言うようだったら、俺としてはそんないいかげんな人とは友好関係を維持できない。むしろ敵として認定せざるを得ない」<br /><br />「・・・・・・・。あったことはあったとおりにちゃんと言います」<br /><br />「よかった。それならこれからも変わらずに仲良くしできるね。それとみっつめ。警察に届けるにあたって相手がどこの誰かわからないと被害届もろくに受理して貰えないので、きみの今いる会社名と電話番号を教えてくれるかな。」<br /><br />「それ、言わないといけないんですか？」<br /><br />「だってそれがわからないとさ。俺は自分の名前とか名乗ってきちんと礼儀正しくお話しているのに、そちらの社長と呼ばれている人は名乗りもしないで言いたい放題俺に暴言を吐いて、あまつさえ脅迫までしてきて、それで俺はただ言われっぱなしで引っ込むしかないとかあまり不公平すぎない？そんなの筋が通らないよね」<br /><br />「・・・・・・・・。わかりました」<br /><br />みいちゃんが言った会社名をネットで検索すると、その会社がヒットした。相手がどこの誰なのかがわかれば警察とも話ができる。そう思っていると、社長と呼ばれる人物がまた電話に出てきた。<br /><br />「あのね、今仕事中だからこうやって電話されても仕事にならないんだけどさ！困るんだよね！！」<br /><br />「いや、今私はみいちゃんと電話していましたが、あなたに電話を掛けた覚えはありません」<br /><br />「だから彼女は今バイト中で、こうやって電話されると仕事の邪魔なの！」<br /><br />「それは本人に言ってください。私の問題ではありませんので。ところでさっきあなた、私のことを引きずり回すとかなんとか脅迫しましたよね？私としてはそこまで言われてすごすごと引っ込むわけにも行かないので警察に届け出をしますが、いざ警察沙汰になった時にあなたは自分の言ったことは言ったときちんと認めますよね？」<br /><br />「・・・・・・いやあ、それはあの時俺も感情的になって何をどう言ったかいわないかなんていよく覚えていないんだけれど」<br /><br />俺はどこの誰かもわからない社長と呼ばれている人物に心底失望した。自分で言うのもなんだが、この車業界で特に小さいところ（私も含め）の社長さんというのはとにかくワンマンな人が多く、日本の人口比での平均と比較するとものすごくチンピラ率が高い。強いものには弱く、弱いものには強く、頭に血がのぼったらあとのことなんて考えないでイケイケで行ってしまう。この業界に入る前は比較的まともな車屋さんとしかお付き合いした経験しかなかったので、カルチャーショックを受けたことのひとつである。そしてこのどこの誰かもわからない社長と呼ばれている人物も、どうやらその類の人物のようだと私は評価した。</p>



<p><br />「なんだ、口だけか。このヘタレが」<br /><br />俺はそうどこの誰かもわからない社長と呼ばれている人物に直接言った。<br /><br />「ヘタレってなんだコラ！」<br /><br />「自分の言ったことに責任も持てないようなら口だけって言われても当然でしょう？」<br /><br />「そっちがそういう気なら、こっちも名誉毀損で訴えるからな！弁護士立てるからな！！」<br /><br />「はあ。あったこと、感じた事をそのままあなたに言っただけですがそれで名誉毀損だと？まあどうぞお好きなようにしてください。私は私で脅迫された事実をたんたんと警察に届け出るだけですから。まあ、今あなたがきちんと誠意ある謝罪をしてくれるのであれば考えなおさないでもないですけれど」<br /><br />「何で俺が謝んなきゃならないんだよ！ムキー！！」<br /><br />また電話が切れました。切れるのはご自分だけにしてください。<br /><br />話し合いが決裂した以上、私は私の生命と安全と信用を守らなければなりません。非合法的に解決するのもやぶさかではないのですが、私はあくまで善良な一市民なのでここは素直に警察にお電話いたします。<br /><br />ここで注意点。警察に電話をするときは、かならず１１０通報をしてください。地元の警察署に先ずは相談・・・・なんて感じで署に電話をしてもまず解決しません。なぜなら、１１０番通報された事件については地元の警察はかならず「これこれこういう風に対応しました」と報告書を作成する義務が発生するからです。１１０番通報せず直接相談すると、最終的には<strong>「まあもう一度相手の方とよく冷静に話しあってさ、そこでもし暴力行為とかがあったらすぐ警察も対応するからまずは当事者同士で穏やかな解決を模索するほうが良いと思うよ？」</strong>などと軽くあしらわれてしまい、警察に連絡があったという公式記録さえ残りません。<br /><br />というわけで１１０番を掛けます。内容的にはこうです。民事のやりとりをしていると関係ない第三者が出てきて、私に対して「引きずり回すぞゴルァ」と脅迫してきた。殺されるかもしれないし怖いのでなんてとかしてください。以上。<br /><br />１１０番のオペレーターの人の巧みな電話引き伸ばし工作を受けていると、我が屋の玄関のチャイムがなりました。どうやら呼んでもいないのに交番の警らのお巡りさんが到着したようです。これ以上はそっちと話をしてくれとのこと。なかなかやりおるわ、１１０番。<br /><br />そしてここからの展開が予想の斜め上過ぎて、とんでもないことになるのでした。<br /><br />続く</p>



<p>&nbsp;</p>



<p>この作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ありません<br /><br /></p>



<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
					
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		<title>スパイクタイヤ大騒動　2　基地外社長と世の中なめてる走り屋ギャル　</title>
		<link>http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/studded2/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[unlimitedracingjapan]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 23 Jan 2019 06:20:30 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[スパイクタイヤ]]></category>
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					<description><![CDATA[さて前回は、値段にしては極上でこれから5年でも使える良いフルピンをみいちゃんに用意できて「ああ、今日は良い事をしたなあ」と自分の親切さに満足していたところまででした。 では参考までに、フルピンを買う場合玉石混交で一番安価 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>さて前回は、値段にしては極上でこれから5年でも使える良いフルピンをみいちゃんに用意できて「ああ、今日は良い事をしたなあ」と自分の親切さに満足していたところまででした。</p>



<p>では参考までに、フルピンを買う場合玉石混交で一番安価で入手できるヤフオクで、送料抜きの価格で当時どのくらいの価格で取引されていたかを見てみましょう。ちなみにここに書いた評価は私が数十年に渡ってフルピンを履き続け、限界まで酷使した走りをしてきた経験に基づくものであって、あくまで個人的な主観なので参考程度に読み流してください。</p>



<p>エントリーNo.1  　４本３２０００円</p>



<figure class="wp-block-image"><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-1067" src="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp008.jpg" alt="" width="596" height="439" srcset="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp008.jpg 596w, http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp008-300x221.jpg 300w" sizes="auto, (max-width: 596px) 100vw, 596px" /></figure>



<figure class="wp-block-image"><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-1068" src="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp009.jpg" alt="" width="591" height="445" srcset="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp009.jpg 591w, http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp009-300x226.jpg 300w" sizes="auto, (max-width: 591px) 100vw, 591px" /></figure>



<p>ぱっと見はピンの出方も結構良いですし、ピン数も通常よりかなり多く打ってあるのでお買い得に見えますが、よく見るとブロックが多数引きちぎれている上、ピン抜けも結構あります。ピン抜けの原因は製作時のピン突き出し量とピン打ちのスキル、あと製作後にピンを馴染ませる慣らし運転をしたどうか、この３点がほとんどです。これだけピンが抜けているということは、これからもぽろぽろと抜け落ちていくものと思います。</p>



<p>エントリーＮｏ．２  １６２００円ただし２本だけ</p>



<figure class="wp-block-image"><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-1069" src="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp010.jpg" alt="" width="591" height="438" srcset="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp010.jpg 591w, http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp010-300x222.jpg 300w" sizes="auto, (max-width: 591px) 100vw, 591px" /></figure>



<p>これは製作時に一周３８ブロック×４列×１ブロックあたり２本ずつピンを打った、いわゆる３０４本仕様です。この３０４本仕様が一般的には１９５／６５Ｒ１５のＭＴ－１４にスパイクピンを打ち込むことのできる最大本数となります。それ以上打ち込むとブロックの強度が落ちてブロック欠けの原因になります。<br />ですがこのタイヤはピン抜けが激しすぎます。これも本気でワンシーズン使ったら、さらに相当ピンが抜けるでしょう。２本で１６２００円なので、４本あったとしたら３２４００円ですね。これは本当に使い捨てでも良いという割りきりがないと買えません。</p>



<p>エントリーＮｏ．３　２本２００００円</p>



<figure class="wp-block-image"><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-1070" src="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp011.jpg" alt="" width="593" height="435" srcset="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp011.jpg 593w, http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp011-300x220.jpg 300w" sizes="auto, (max-width: 593px) 100vw, 593px" /></figure>



<p>これは見た感じでは結構上物です。ピンの抜けがないのと、ぐらついている感じもあまりありません。これなら安定して５年は使えるでしょう。ところでこれはブロックに入っている横溝が相当擦り減っています。しかしＭＴ－１４の場合はブロックに刻まれているサイプにはほとんど意味はありません。フルピンは、スタッドレスタイヤと違いサイプ（横溝）でグリップを発生しているわけではないからです。路面が圧雪の場合は、ブロック自体が雪に食い込んで、押し固められた雪のせん断力を使ってグリップを発生します。そしてアイスバーンや氷上などでは、タイヤに打ち込まれたピンが刺さることだけでグリップを発生します。なので、ブロック上のサイプが残っていると、さもタイヤの状態が良さそうな印象を受けますが、サイプの深さ１ミリ程度が磨耗しても圧雪路での走行性能がほんの少し落ちるだけで、もっと他の要因の方が性能に大きな影響を与えます。それはブロックが千切れていないかとか、ピンが抜けていないかぐらついていないかとか、そちらの方がタイヤの良し悪しを判断する上では圧倒的に重要なことなのです。このタイヤが４本揃っていて４万円だったら即買いです。</p>



<p>ちなみに世界中を探して現在手に入る一番高性能なスパイクタイヤはミシュランのＷＲＣ用ですが、そのタイヤのブロックの表面にはサイプなんて刻まれていません。ちなみにこのタイヤのピンはマカロニでもカップでもなく、チップピンを太くしたような独特の形状です。</p>



<figure class="wp-block-image"><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-1071" src="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp012.jpg" alt="" width="603" height="390" srcset="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp012.jpg 603w, http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp012-300x194.jpg 300w" sizes="auto, (max-width: 603px) 100vw, 603px" /></figure>



<p>エントリーＮｏ４　　６６０００円４本</p>



<figure class="wp-block-image"><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-1072" src="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp013.jpg" alt="" width="591" height="442" srcset="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp013.jpg 591w, http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp013-300x224.jpg 300w" sizes="auto, (max-width: 591px) 100vw, 591px" /></figure>



<p>これは１ブロックに１本ずつピンを打ち込んだ１５２本仕様です。これはピンの抜けやブロックのちぎれがなく、見た感じではなかなかの上物だと思います。こういうタイヤのようにひとめ見て「良さそうだなあ」と思えるようなフルピンは、やはり当然のようにこのくらいのプライスになります。</p>



<p>エントリーＮｏ５　９０００円２本</p>



<figure class="wp-block-image"><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-1073" src="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp014.jpg" alt="" width="443" height="593" srcset="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp014.jpg 443w, http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp014-224x300.jpg 224w" sizes="auto, (max-width: 443px) 100vw, 443px" /></figure>



<p>最後のエントリーです。これも３０４本打ち仕様で、ブロックの横溝も残っており素人さん的には「結構ピンも抜けているけど、それでも４本で１８０００円ならお買い得じゃない！？」と思ってしまうパティーンです。<br />ですがピンの抜け方を見るとブロックが切れているわけでもないのにすぽんすぽんとピンが抜け落ちています。これはピンを打ち込んだ際の打ち込みスキルが低かったことの証拠です。このタイヤで全開走行をしたら、一日走るごとにピンがみるみると抜け落ちていくと思います。買ってはいけないタイヤの代表例です。</p>



<p>という主観で様々なフルピンを見てきました。一口にフルピンと言っても３０４本ピンが打っているからフルピンだ！ということではないというのがお分かりいただけたと思います。ちなみに昔ＪＡＦ競技（氷上ラリーとかスノートライアルとか）でフルピンの規定が設けられていたときのフルピンタイヤの規定は、タイヤ１本あたり２３０本までが上限でした。なのでフルピンという言葉が一人歩きしていますが、それはピンの数でフルピンかそうでないかが決まっているわけではなく、あくまでラリータイヤに競技用のピンを打ち込んだものが通称フルピンと呼ばれていたと理解して構わないと思います。</p>



<p>もっとも私は普通の市販スパイクの３９Ｒにチップピンを全ブロック２本ずつ打ち込んだ「フルピン」を履いていたこともありましたが、それが上記の定義に当てはまらないフルピンであったとしても、それはそれでかなり楽しめましたよ。</p>



<p>という感じでざざっとフルピンの良し悪しの見分け方を解説したところで今回は終了です。ちなみに前回、ピンの種類を説明しましたが、それそれのピンには抜け防止のフランジと呼ばれる広がった部分があります。それが１枚なのがシングルフランジ、２枚なのがダブルフランジと言われており、当然ダブルフランジの方が高価で、ピンは抜けにくいです。</p>



<figure class="wp-block-image"><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-1074" src="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp015.jpg" alt="" width="236" height="400" srcset="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp015.jpg 236w, http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp015-177x300.jpg 177w" sizes="auto, (max-width: 236px) 100vw, 236px" /></figure>



<p>シングルフランジのスパイクピン</p>



<figure class="wp-block-image"><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-1075" src="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp016.jpg" alt="" width="252" height="387" srcset="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp016.jpg 252w, http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp016-195x300.jpg 195w" sizes="auto, (max-width: 252px) 100vw, 252px" /></figure>



<p> ダブルフランジのスパイクピン</p>



<p>次回はいよいよ本編にもどります。</p>



<p>この作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ありません<br /><br /></p>
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		<title>スパイクタイヤ大騒動　1　基地外社長と世の中なめてる走り屋ギャル</title>
		<link>http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/studded1/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[unlimitedracingjapan]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 23 Jan 2019 05:58:59 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[スパイクタイヤ]]></category>
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					<description><![CDATA[世の中には親切にすればするほど恩を仇で返されるという事がよくあるのだが、しばらくぶりにひどい目にあった。厳密には仕事の話ではないのだが、読者の方にはしばらく常識や日常の埒外の信じられない世界にお付き合いいただこうと思う。 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>世の中には親切にすればするほど恩を仇で返されるという事がよくあるのだが、しばらくぶりにひどい目にあった。厳密には仕事の話ではないのだが、読者の方にはしばらく常識や日常の埒外の信じられない世界にお付き合いいただこうと思う。</p>



<p>それは１本の電話から始まった。</p>



<p>「ケインさんですか？お久しぶりです、みい（仮名）です」</p>



<p>&nbsp;</p>



<figure class="wp-block-image"><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-1059" src="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp001.jpg" alt="" width="375" height="358" srcset="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp001.jpg 375w, http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp001-300x286.jpg 300w" sizes="auto, (max-width: 375px) 100vw, 375px" /></figure>



<p>この子は以前私が自分のガレージの整理の為タイヤを激安で処分した時に、２セット買ってくれた走り屋を目指しているドリギャルのみいちゃん（仮名）だ。その時ｍｉｘｉ経由で知り合いになり、それからネット上で多少やりとりをしている。</p>



<p>「実はあたしのスカイラインにフルピンを履かせようと思って今あちこちお店を見てまわっているんですけれど、１３インチとか１４インチとかばかりで、あまり良いものがなくて。どこかにそういうのを売っているお店を知りませんか？」</p>



<p>フルピンという言葉を知らない若い世代のために解説しよう。フルピンとはいわゆるスパイクタイヤのことで、特に普通のスノータイヤに小さなピンを１００本程度打ち込んだ一般用のものではなくて、競技用ラリータイヤをベースにしてスパイクピンを打ち込んだ雪上、氷上用タイヤのことである。</p>



<p>「あー、みいちゃん。スパイクタイヤっていうのはもう普通のルートでマトモなものは手に入らないよ。そもそも店では今時ほとんど売っていないし、売っていてもマトモなものはべらぼうに高いし。」</p>



<p>「そうなんですか？」</p>



<p>「そう。まあ俺はね、フランスからピン自体やピン打ち機まで輸入しようとしたくらいのフルピンマニアだから、はっきり言ってそのあたりの事情は詳しいよ。まあフルピンが欲しいっていうのなら色々と特別なルートを持っているから、それこそＷＲＣで使うピレリのフルピンから中古のボロボロのでも一応どんなのでも手には入ると思うけれど、一体どんなのが欲しいの？」</p>



<p>「とにかく安いのが欲しいです！！」</p>



<p>俺は頭を抱えた。スパイクタイヤに関しては本当に安物買いの銭失いという言葉がそのままズバリ当てはまるもので、安いフルピンにはとにかく注意しなければならないのだ。</p>



<p>それは何故か。０．１秒を争うタイムトライアルをするのでない限り、スパイクタイヤの価値というものはピンにどれだけ耐久性があるのか、その一点に尽きるからだ。粉塵公害によりスパイクタイヤ販売が自粛されてから既に１０年以上が経っている。当時はＲＥ３９ＲだのＷＲ１３だのＩＴ－１４だの色々な競技用スパイクタイヤが存在していたが、スパイクタイヤ時代も末期になるとそれらのタイヤ自体が既に姿を消しており、最後まで残っていたフルピンはかろうじてダート用のタイヤとしてラインナップが残っていたヨコハマのＭＴ－１４というラリータイヤに手作業で１本１本ピンを打ち込んだものだった。これも２０００年初頭にはタイヤ自体の販売が中止されて日本国内からはフルピンのベースとなるタイヤがすべて姿を消したのだった。</p>



<p>ここで余談になるが、スパイクタイヤの消滅とスタッドレスタイヤの普及には、実は政治的な裏事情が存在する。確かに粉塵公害（知らない人はヤフーでググってね）が直接の引き金だったのは確かだが、実はスパイクタイヤというものはタイヤメーカーにとっても頭の痛い商品であったのだ。スパイクタイヤに埋め込まれているピン、その先端にはタングステンという特殊な金属が用いられている。これは非常に硬く耐久性があり、米軍が劣化ウラン弾を使い始めるまでは軍事用の弾頭素材として広く使われていた（もちろん今でも使われているが）ほどの材質であり、とにかく磨耗しないのだ。スパイクタイヤ本体はもちろんゴム製であるが、路面と一番最初に接する部分はどこかと言うと、当然このタングステンのピン。そしてピンが多ければ多いほど、タイヤのトレッド面とスパイクピン、それらが路面に接触する比率が逆転していくのだ。つまり、良いスパイクタイヤになればなるほどピンばかり路面と接触して、タイヤのトレッドはほとんど磨耗しない。それはタイヤが全然減らない＝いつまでも使えるということだ。ということは、良いスパイクタイヤを作れば作るほど新しいタイヤが売れない！！というタイヤメーカーにとっては悪夢のような事態が発生するのだ。</p>



<p>そこでスパイクタイヤのピン数を減らして環境を守ろうという運動が盛んになった。そもそも市販のスパイクタイヤとはタイヤの内側と外側に一列ずつ気休め程度にピンを打ち込んだものがほとんどで、ピン数も１００本程度、オマケにタイヤのセンターが常に路面と接するのでタイヤ自体もそれなりに磨耗する。そしてピンの突出量もせいぜい１～２ミリ、しかもピンはチップピンと呼ばれているやる気のないピンだ。</p>



<figure class="wp-block-image"><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-1061" src="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp002.jpg" alt="" width="508" height="653" srcset="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp002.jpg 508w, http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp002-233x300.jpg 233w" sizes="auto, (max-width: 508px) 100vw, 508px" /></figure>



<p><br />なのでＦＦや４ＷＤならいざ知らずちょっとした坂道でさえ登れなくなるＦＲに対してまでスパイクタイヤを禁止する必要など本来はなかったのだ。せっかくなのでここでピンの種類について解説しておこう。まず一般のスパイクタイヤに使われているチップピン。俗におっぱいピンともよばれているこいつは、一番安価で路面に対する攻撃性も低いので普通のスパイクタイヤに良く使われている。頭部の黒いところだけがタングステンでできている。</p>



<figure class="wp-block-image"><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-1062" src="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp003.jpg" alt="" width="308" height="234" srcset="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp003.jpg 308w, http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp003-300x228.jpg 300w" sizes="auto, (max-width: 308px) 100vw, 308px" /></figure>



<p>次にマカロニピン。これは頭部がすべてタングステンでできており耐久性が高い。ピン部の長さも長いのでオールマイティーに高性能を発揮する。</p>



<figure class="wp-block-image"><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-1063" src="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp004.jpg" alt="" width="322" height="269" srcset="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp004.jpg 322w, http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp004-300x251.jpg 300w" sizes="auto, (max-width: 322px) 100vw, 322px" /></figure>



<p>最期にカップピン。頭部がワインカップのように窪んでおり、鋭利な形状になっている。そのためグリップはもっとも強力だが、耐久性で言うとマカロニには劣ってしまう。</p>



<figure class="wp-block-image"><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-1064" src="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp005.jpg" alt="" width="334" height="259" srcset="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp005.jpg 334w, http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp005-300x233.jpg 300w" sizes="auto, (max-width: 334px) 100vw, 334px" /></figure>



<p>MT-14ベースでフルピンを作るのであれば、単価が安いという以外チップピンを選ぶメリットはなく、必然的にグリップを追及したカップピンか、耐久性を重視したマカロニピンということになる。実際のところカップピンも凍結した一般道などで使っていると角がすぐ磨耗するので、中古スパイクになるとマカロニピンと性能差はあまりないともいえる。むしろピン自体の突き出し量とピンの本数の方がより影響が大きいだろう。</p>



<p>現在流通しているフルピンのほとんどが中古品という状況で、では良いフルピンとは何かと言うとずばり「ピンの耐久性が高くて抜けない」タイヤだと言っても過言ではない。氷上グリップだけを求めた一発勝負仕様のカップピン５ミリ出しなんてものは、ここ一発のタイムトライアルには素晴らしい効果を発揮するがその代わり全開で走るたびにピンがどんどん抜けていく。そしてピン自体の打ち込み方にも職人的な技が必要で、ど素人が打ったピンは3ミリ出しだろうが5ミリ出しだろうがすぐぽろぽろ抜けてくる。</p>



<p>そしてそんなタイヤは通常廃棄されるものなのだが、昨今のフルピン不足事情で、そんなダメタイヤにまたピンを打ち込んだりして見た目だけはバリッとしていて、しかしいざ走ったらまたバラバラとピンが抜けていくインチキフルピンも、かなりヤフオクなどで流通しているのだ。つまり、ピンが抜けない良いスパイクタイヤを探す為にはそれなりの知識や実際に現物を見てみることが必須なのである。</p>



<p>「安いのは本当にワンシーズン持たないでピンがボロボロ抜けるし、現物を確認できないヤフオクは止めたほうが良いんじゃないかなあ？」</p>



<p>「でもどうしてもフルピン欲しいんです・・・」</p>



<p>「うーん、安くて良いのってのはなかなかないと思うけれど、まあ一応知り合いのルートで探してあげるよ。195/65R15しかないけど、ホイールはスカイラインのフロントに履けるやつ持っているんだよね？」</p>



<p>「できればホイール付きだと嬉しいんですけど」</p>



<p>「それは多分ないわ。あっても高いしスカイラインに履けるかどうかもわからないし、手持ちのホイールでスペーサーかませるなり色々工夫してみて」</p>



<p>「はい、そうします」</p>



<p>「じゃあ一応探してみるけれど、あんまり期待しないでね」</p>



<p>まあ、初心者が練習で履くようなスパイクならチップピンでもピン数が多ければ十分だろうし、マカロニやカップならそこそこ本数が打ってあればスパイク初心者には想像できないほどの強烈グリップ体験ができるであろう。そこで俺は昔のラリー関係の先輩に電話を掛けた。</p>



<p>「まいどさまです、ケインです。ご無沙汰してました」</p>



<p>「おう、生きてるかあ？」</p>



<p>「いやあもう、明日死んでもおかしくないようなひどいありさまですよ」</p>



<p>そして本題のスパイクタイヤについて、なにかよさげなものがないだろうか聞いてみた。するとなんという偶然だろう、あるよ、との答えが返ってきた。</p>



<p>「俺が昔インプレッサで練習用に使っていたフルピンだけど、ピンの抜けもないしそこそこ食うよ。まあ初心者のお遊び用なら十分なんじゃないの？」</p>



<p>早速現物を持ってきてもらうと、打ち込んでいるピン数はそれほど多くないもののブロックの欠けやピンのぐらつきもなく、耐久性はかなり高そうだった。事実過激な走りをすることで知られているこの先輩が数シーズンも使ったというこのMT-14であれば、素人がどんなに頑張って走ってもこれ以上ピンが抜けるという事はまず考えられない。</p>



<p>本来であればもう見た瞬間に即決なのであるが、みいちゃんは画像を見せてくれないと・・・と言っていてそれによって値段を決めたいと言っていた。「とにかく安く」が条件なのに、現物を前にして値段交渉でもするつもりなのかなんなのか。とりあえず先輩には丁重にお断わりをいれて、しばらくこのフルピンを当方で預からせてもらうことにした。</p>



<p>さてガレージ前でタイヤの画像を撮りつつ、ピンの一本一本までぐらつきをチェックする。タイヤ1本あたり１４０本のマカロニピンが打ち込まれていて、１４０本×４本のうち、抜けていたピンは僅かに２本だけ。これは相当上物だ。これなら自信をもってみいちゃんにお勧めできる。俺は画像を送ってからみいちゃんに電話した。</p>



<figure class="wp-block-image"><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-1065" src="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp006.jpg" alt="" width="710" height="532" srcset="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp006.jpg 710w, http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp006-300x225.jpg 300w" sizes="auto, (max-width: 710px) 100vw, 710px" /></figure>



<figure class="wp-block-image"><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-1066" src="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp007.jpg" alt="" width="712" height="435" srcset="http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp007.jpg 712w, http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/wp-content/uploads/2019/01/sp007-300x183.jpg 300w" sizes="auto, (max-width: 712px) 100vw, 712px" /></figure>



<p>「どう、みいちゃん。これなら絶対お勧めだよ！ヤフオクとかでも普通だったら３万４万はすると思うし、店頭ならもっと高いと思うんだけれど、まあ今回はお友達価格で２万５０００円にしておくけど、どうする？」</p>



<p>彼女はふたつ返事で即答した。</p>



<p>「買います！」</p>



<p>俺としても、こんなに良いフルピンを「とにかく安く！」という無理難題をクリアして提供できたことにとても満足していた。</p>



<p>「じゃあいつ取りに来る？今から来る？」</p>



<p>「いやあ・・・今日はちょっと。手持ちのお金があんまりないので」</p>



<p>「じゃあいつなら取りにこれるのさ」</p>



<p>「給料日が来週の水曜日なので・・・・」</p>



<p>「じゃあ水曜日？」</p>



<p>「うーん、水曜日にはいけないかも知れないし・・・」</p>



<p>「ならいつになるの？」</p>



<p>「今の段階ではまだはっきりとは決められないんですよね」</p>



<p>若い時分には色々な人に俺も随分失礼なことをしたので、みいちゃんの気持ちや考え方もわからないではない。だがそれでは世の中は通らないという事を教育するのは大人の義務だ。</p>



<p>「あのねみいちゃん。このフルピンは俺の先輩から、俺の信用で、売れるか売れないかわからないけど俺に預けてもらえますかって預かっているものなの。先輩だって別に売りたくて持っていたわけじゃなくて、いつか自分が使うかもと思って保管していたのを、俺が頭を下げて貸してもらっているわけ。つまりこれは俺のものじゃないし、商品とかでもないの。みいちゃんは友達だからあくまでも友達価格で融通しているんだけれどさ、いくらなんでも買うんだか買わないんだかわからないでただ欲しいんだけど代金いつ払えるかわかりません、いつ取りにこれるかもわかりませんなんて話は通らないわ。欲しいなら欲しいなりに、それが相手に伝わるようにちゃんと努力をしてくれないと」</p>



<p>「そんなことを言われても・・・・・うーん、じゃあどうすればいいんですか？」</p>



<p>「まあ、普通は手付金を払って、引き取り時に残金を清算するんじゃないかな。それなら購入する意思はあるという十分な根拠になるし。」</p>



<p>「わかりました、そうします」</p>



<p>「じゃあ今日が土曜日だから、月曜日に１０５００円を振り込んでね。そしたら取りに来るまで俺が責任をもって保管しておくから」</p>



<p>こうして一件落着となった。なった筈だった。それがまさかたった２日後の月曜日に、ものの見事にちゃぶ台をひっくり返された挙句、警察沙汰にまで発展するなんてこのときの俺は夢にも思っていなかった。</p>



<p>続く</p>



<p>&nbsp;</p>



<p>この作品はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ありません<br /><br /><br /></p>



<p>&nbsp;</p>
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