SC28 いわゆるブレーキピストンの揉み出し
本日もCBR900RRファイアーブレードの車検整備を行っています。
面倒なので後回しにしてきたブレーキのOHまでは行かない軽い整備を実施しました。固着気味のピストンをキャリパーに付けたまま無理やり引っ張って清掃するという、いわゆるピストンの揉み出しというヤツです。
昔の車のようにキャリパーがシングルピストンなら工具も何も要らないのですが、対向4ポッドとかになるとピストンを引っ張る工具が必要になってきます。こんなやつです。
握ると先端の黒い部分がピストンの内壁に食い込み、ネジネジしたりモミモミしたりできるようになります。通販のモノタロウで1790円税別でした。
というわけで早速作業に入ります。ブレーキレバーをただ握るとこういう風にピストンが全部出てきてしまうわけですが。
上記のキャリパーピストンツールなるものを使えばピストンを全部押し込んだ状態から1個だけ引き出すことができます。
で、引っ張り出したらピカールかなんかで磨いてやります。一部分磨いたらこの工具を使ってピストンを回転させ、全周綺麗に磨きます。これをフロント8箇所リア2箇所作業するわけです。
ちなみにこの工具を使ってもなかなかピストンを引っ張り出せないときもありますが、そういう時は引っ張りながらブレーキレバーを握ってやると簡単に出てきます。
そうそう磨いた部分にはシリコングリスを塗布するのを忘れないように。
疲れましたん。