バイク乗ってて死にそうと思った経験は意外と少ない

先日ツイッターで面白い投稿を見かけた。

かくいう私も17歳のときから何度も危ない目にはあってきましたが、「死んだな」とか「死ぬかもしれない」とか感じた経験というのは数えるくらいしかありませんね。

一番「死んだな」と思ったのは19歳くらいの頃CBR250Rで覆道のコーナーをオーバースピードで進入してしまったときだね。

道もよく知らないのに全開でぶっ飛ばしてきて気がついたら目の前に割とタイトな右コーナー。100km/hどころのスピードじゃなかったし、もう曲がりきれないと直感して諦めた。死を覚悟したね。

でも気がついたら何故か曲がり切っていた。今でもどうしてあのコーナーを曲がれたのか全くわからないし記憶にもない。ただひとつわかっていることは、パニックになってブレーキを掛けてたら絶対に曲がれなかっただろうなということ。生き残ったことでパニックにならないことの重要性を学習した。

あとの一回は30代半ば、GPZ1100で高速道路をぶっ飛ばしてたときかな。もう15年以上前の話だね。その時乗っていたGPZは97馬力の国内仕様だったんだけれど吸排気もキャブセッティングもやってリミッターカットもしてたからトップスピードでメーター読み260km/hくらいは出るバイクだったんだ。エンジン自体はZZR1100と共通だったしね。んでその時は250km/h位出してたんだけれどアクセルを戻した瞬間フレームが捩れたかなにかして、いっぺんにリアの接地感がなくなっちゃったの。

250km/hで「ふわぁー」だよ、リヤが(笑)。あの時も死んだと思ったね。幸いなことにリヤのふらつきは一瞬で収まって何事も起きなかったけれど、旧車でよくある「直線ゴケ」ってのはこういう事なんだなと悟ったよ。フレーム剛性大事。

そのあとは荷重を意識して乗るようにしていたからそんな事は起きなかったけど、でもあれはホント良いバイクだった。

実は高速道路では他にも似たような事をやらかしていて、ドッグファイトのチャンバー組んだ91NSR250Rでリミッターカットハーネス入れてセッティングしてた時に4速だか5速全開で加速している最中にピストン焼き付いて後輪ロックしたこともあるんだ。でもその時はいたって冷静で、ロックして滑りながら「えーとこういう時はどうすればいいんだっけ、クラッチ握ればいいのか」って普通にリカバリーしてた。死ぬなんてこれっぽっちも思わなかった。

身構えている時に死神は来ないものだ。

まだ色々あるよ。交差点で右直事故食らって10メートル位空を飛んで鎖骨折ったとか。複合コーナー曲がりきれなくてバイクだけ用水路に落ちていったとか。バイクに長く乗ってりゃ数え切れないくらい色々あるわな。でも「死んだ」と思ったのは上に書いたふたつくらいかな。まあ思い出せばまだいくつか出てくるかもしれないけれど。

よく生きてるもんだ。そして懲りないもんだ。馬鹿なの?そうだね馬鹿なんだね(笑)

 

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