夏タイヤ(ノーマルタイヤ)で雪道は走れるか?なんとかなる場合もアリ!

こんばんは雪国在住のケインです。そろそろ平地でも積雪する季節になってきました。というわけで今回は夏タイヤで雪道を走り切ることが出来るかどうか、実体験を交えながらお話したいと思います。

結論から言うと緊急避難的に走行することは可能です。ですがワンシーズンを夏タイヤで乗り切るのは不可能です。

実は何度か雪道を夏タイヤで走行したことがあるのでその経験談を交えて説明していきます。

まず一度目は峠越え。行くときは快晴の乾燥路面だったのですが、帰りは大雪になってしまいました。車はFRのJZA70スープラ、タイヤは溝の少ないレース用タイヤでした。

シャーベット状の平地はなんとか走ることが出来ましたが峠の上りに差し掛かって判断に悩みました。完全な積雪路面、一番避けなければいけないことは登ることも出来ず下ることも出来ず道路を塞いでしまうことです。アクセルを踏んでも30キロくらいしか出なくなった時にはUターンしようかかなり悩みました。

でもギリギリ覆道エリアまでたどり着いて、登りきってしまえばあとは峠を下るだけでしたのでなんとか無事峠越えをすることが出来ました。

二度目は平地の幹線道路です。急な積雪でスタッドレスタイヤが間に合わなかったのですが、どうしても移動しなくてはならなかったので無理して走りました。車は4WDのGC8インプレッサ、タイヤは普通のノーマルタイヤです。

路面は夕方から夜間にかけて完全に積雪して真っ白。そこをそろそろと走ります。4WDだと夏タイヤでもそこそこ加速しますが、止まることが絶望的に難しいです。結局スピードは出せても40キロが限界、信号で停まる時はほぼエンジンブレーキで止まるというような走り方でなんとか往復しました。

ひとつ言えることは今まで積雪していなかった路面に雪が乗った状態の路面コンディションならなんとか夏タイヤでも走れますが、これが積雪したあとに一晩二晩経過して他の車が走行し路面がアイスバーンになってしまった場合には走行することはほぼ絶望的です。少なくとも他の車がスタッドレスタイヤを履いている状態で交通の流れに乗ることは不可能です。

また夏タイヤで雪道を走るためには高度な運転技術が必要とされます。車体は簡単に横滑りを起こしますしABSとかの電子デバイスもほぼ役に立ちません。夏タイヤで雪道を走るのは緊急避難時のみにとどめておくべきです。積雪地域に出向くのが最初からわかっている場合は中古でも古くてもなんでも良いので必ずスタッドレスタイヤを履きましょう。

よく「スタッドレスは国産の新品でないと危ない」とか言う人がいますが、ノーマルタイヤで積雪エリアに突撃することを考えたらアジアンスタッドレスタイヤでもヤフオクで買った古い中古のスタッドレスタイヤでも、履いていないよりは遥かに安全です。そのくらい夏タイヤと冬タイヤでは雪道の走破性に差があるのです。

夏タイヤで雪道を走るのは「どうしても帰らないといけない」場合を除いて止めておいたほうが無難です。またその際も他の車が追いついてきたら道を譲るなど、細心の注意が必要となります。スタッドレスタイヤを用意するのが難しい場合にはタイヤチェーンを準備しておくなど、工夫して冬を乗り切ってください。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。