GRヤリス、公式でブレーキホース破断、すっぽ抜けトラブルが公表される
GRヤリスの純正ブレーキホースが熱劣化で最悪破断するという公式リリースがトヨタから出されました。
https://toyotagazooracing.com/jp/gr/yaris/ より引用
「サーキット走行などにおけるブレーキホースの取扱いについて」
GRヤリスのブレーキホースは、サーキット走行などの熱負荷の高い走行を長時間繰り返す事により、ホースゴム部の熱劣化が進み、最悪の場合破断する恐れがあります。
サーキットなどモータースポーツ走行をより安心・安全にお楽しみいただく為に、通常の整備に加えて、定期的にブレーキホースを点検、交換していただきますようお願い申し上げます。
尚、公道などでの一般走行をされる場合にはこの現象は発生しないため、安全に走行いただけます。
噂のブレーキホースをチェック
富士本コース1秒、ショート33秒、西浦59秒なら問題ない?#GRヤリス pic.twitter.com/4JfkffSd7c— B3YUKIKAZE(POF) (@pof11519ZC6) May 15, 2022
実はこの純正ブレーキホースがカシメ部分から抜けるという問題、一昔前のホンダ車でもサーキット走行にてブレーキを酷使する車両でも発生していたものです。高温で熱せられたブレーキキャリパーの熱がホースカシメ部まで伝わり、その内側のゴムホース部分が熱で変質してしまい脆くなり、ハードブレーキングをした際に一気に破断するという現象です。運転上は予兆無く発生するので危険です。
ブレーキホース最外層のゴムの部分がカシメから伸びてきてるような症状が出ていたら破断直前です。点検時に抜けかかっているのがわかった場合はすぐ運転を中止し、ブレーキホース交換を行ってください。
GRヤリス界隈ではこの一報を受けて社外のステンメッシュホースに交換するユーザーが続出し、現在一時的に社外ブレーキホースが品薄になっています。社外パーツの入手が難しい方は、純正ホースを定期的に交換すればOKです。あくまでも熱の蓄積でゴムが劣化してホース抜けが発生するのであり、純正ホース自体の不良というわけではありませんので、サーキット走行の頻度や過激さに応じて対策をするのが望ましいでしょう。こればかりはその人の走りやブレーキの酷使の度合いによるのでいつ交換すれば良いのか判断が難しいところです。