ホワイトベース二宮祥平がバイク乗りの分断を図る!?革ツナギで公道ぶっとばす自称「上手い人」全員やっつけたい

はいどうも、革ツナギは着てませんが90年代のローリング族残党にして、日常的に公道をぶっとばしてるケインです。今回は、またしても有名youtuberであるホワイトベース二宮祥平氏が80年代90年代ローリング族を目の敵にして、公道で膝スリ等ローリング走行を楽しんでいるライダーに対して「ナンバー控えて通報しろ」と、バイク乗り同士の分断を図る動画を投稿して物議を醸しています(?)。 まずはその動画をご覧ください。

さて動画をご覧いただいた上でバイクの楽しみというものについて改めて整理したいと思います。バイクって乗り物は古今問わず「スピード感を楽しむ」乗り物だと私は思うんですよね。スピード感という言葉がわかりにくければ、スリルだとかやばい感だとか限界だとか、そんなような言葉に置き換えてもあながち間違っていないのかなと思います。例えば時速50キロしか出ない原チャリでもその限界速度でぶっとばしているのも楽しい。下道一日900キロとか気合で走るのも楽しい。わざわざ雪道をバイクで走るのも楽しいでしょうよ。でもそれって全部スピード感という概念が無いと成り立たい快感ですね。それがたとえ時速30キロに満たない速度だとしても関係ない。バイク乗りなら共有している筈の内向きのスピード感というものです。そしてその内向きのスピード感を求める行為を否定するというのはバイクに乗るということを否定するのと等しいと断言します。

内向きのスピード感とは?

自分が感じるスピードという恐怖に立ち向かうことが内向きのスピード感。例えば私が中型免許を取ったばかりの時の話で、納車されたばかりのCBR250Rで郊外のたった時速70キロ程度の交通の流れにさえ怖くて乗れなかった。70キロでも怖いと感じる。そしてそれを克服すること、平静さを保ちながら余裕を持って交通の流れに乗れるように挑むこと。それが内向きのスピード感。そんなものは翌日にはすぐ慣れてしまったが、剥き出しの体が感じた恐怖のその先にあるもの、それこそが内向きのスピード感というもの。他人と比較するものじゃなく、自分自身の葛藤と戦う。リスクとリターンの綱渡りを楽しむ。それがバイク乗りの本質ではなかろうか。

バイク乗りは皆、内向きのスピード感を楽しんでいる筈

ただ安全に、ただ便利に、それだけを求めているのならわざわざバイクに乗る理由が存在しない。車のほうが遥かに安全だ。バイクなんて夏は暑いし冬は寒い、タイヤも2本しか無いから油断したていたらコケるし、事故にあえばすぐ大怪我をする。下手すりゃすぐ死ぬ。そんなリスクを負ってまでバイクなんて危ない乗り物に好き好んで乗り続けるという合理的な理由なんてどこを探しても無い。ただ単純に、楽しいから乗っている、その筈だ。
自分の中にある「内向きのスピード感」を楽しんでいるんだから、その尺度は千差万別であるのは間違いない。いやいやそんな「内向きのスピード感」なんて楽しんでいるのは不謹慎だ、もっとバイクは安全に楽しむべきだ、その理屈の行く先はバイクの規制しかない。だってそもそも1000ccのバイクなんてこの世に存在しなくてもバイク乗り以外誰も困らないし。困らないなんて話をしだしたら、カブ以外のバイクなんて必要ないって理屈になるわな、あんなバイクなんて危ない乗り物!!(笑)
楽しめるスピード感というのは、信号待ちからぐぐーっと加速するその一瞬かもしれないし、気持ちよくコーナリングすることかもしれない。その中の極端な例の一つにいわゆる「膝スリ」があるのだと思う。かくいう私もその一人だ。だが膝を擦って走っていても、それ以上無茶をしようとは思わない。レーサーじゃないんだからフロントタイヤがズリズリ滑り出すくらい追い込んだりコーナーをスライドさせて立ち上がろうだなんて思わない。ただ膝を擦っているという自己満足が一つのラインであり、そこより先の危ないことをやりたければサーキットでどうぞと思っている。膝スリ自体が危ないことのように思っている人も多いかと思うが、そんなに危なかったら80年代90年代峠でローリング行為を行っていた人例外なく死んでないとおかしいでしょ。でも大部分は生き残っているし、その当時身につけたスキルがあるから世間一般でいう初老の50歳を超えてるのに峠で膝スリなんてことを平気でやれてしまうオジサンが多いわけですよ。あ、別に膝がスレるから速いとか上手いとかは絶対違いますからね。これだけは明言しておきます。本当の速さってのは膝を擦るレベルのはるか先にある。

スピード感を楽しむ同志であるはずなのに、なぜ分断を煽る?

前述の二宮氏は自らの動画の視聴者に対して、「(ローリング行為を行っているライダーを見かけたら)ナンバーを控えて警察に通報しよう」とライダーの分断を煽っている。向こうにしてみればそんな危険運転を繰り返すライダーと自分たちご立派なライダーを一括りにしてほしくないという思いの発露かもしれないが、社会はバイクを区別しない。高齢化(笑)やネット社会の普及でもはや絶滅に瀕しているローリング族なんていうものは放っておけば良いのだ。断言するが、80年代90年代のような峠ムーブメントはもう二度と発生しない。だからローリング行為が個人の責任問題にはなることはあっても社会問題にはなり得ない。個人の趣味に口出すほど野暮なことはないだろう。ただそのバイクという趣味が程度の差はあれ命がけであることはすべてのライダー共通の筈だ。命がけが嫌なら車に乗れば良いだけのことなのだから。そしてもう一つ思考実験として、ここで社会はバイクを区別しない証明をしようと思う。もしも東京近郊に在住の方がホワイトベース二宮氏やその信者から奥多摩あたりのコースで「ローリング行為を通報されてしまう」事象が実際に起きたのなら、仕返しとして武蔵野山のホワイトベース店舗前の道路を通るたびに空吹かしをしてみると良いだろう。店先で空吹かしして通り過ぎるバイクの台数が増えれば増えるだけ、会社としてのホワイトベースはその場所その地域での営業が難しくなる筈だ。なぜなら近隣住人はバイクを「二宮氏信者の優良バイク乗り」と「ローリング族の不良バイク乗り」で区別しないから。それが「社会はバイクを区別しない」証明そのものだ。何のために?嫌がらせさ。つまり悪意をもって接する(通報する)ということは。悪意をもって仕返しされるという覚悟が必要になるという当然の話である。そんなこともわからないで年端も行かぬ若者を扇動しているのか。残念ながら私は都民ではないのでその空吹かし祭には参加できないが、二宮氏本人や二宮信者にローリング行為を通報されてしまうという奇特な被害者がいたらぜひその空吹かし祭にチャレンジしてみてはいかがだろう。言うまでもなく違法行為なのでもちろん自己責任で!
そんな冗談はさておいて、違法行為を平然と行っているローリング族の同志は、くれぐれもナンバープレートを撮影されないように気をつけていただきたい。勝手に他人のバイクのナンバープレートを撮影しようなんて輩が現れたら、不快を与えても構わない。安全なところから石を投げる行為が許されるわけがないのだ。
私個人としてはスピード感を楽しむ同志だからこそ、速い人も遅い人も関係なく自分の走りたいように楽しく走れば良いと思っている。もちろん仲良くお手々つないでマスツーリングというわけには行かないだろうが、互いに干渉しないことくらいは出来るはずだ。あるいは追い抜いたりすれ違ったりするときにハンドサインの一つでも出せたらそれで十分バイク仲間なのではないか。老若男女を問わず、なにかしらマウントを取るような接し方というものからはそろそろ距離を置きたいものだ。お互いの平和なバイクライフのために。

最後に本稿を記す上で参考とした書籍の紹介。東本昌平著「キリン」1巻~4巻、少年画報社。この本はバイク乗りの哲学である。
https://amzn.asia/d/gByGXxY
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~併せて読みたい~

16歳女子高生がバイクで死亡の件で、またホワイトベース二宮翔平が暴言を吐く

 

ホワイトベース二宮祥平がバイク乗りの分断を図る!?革ツナギで公道ぶっとばす自称「上手い人」全員やっつけたい” に対して4件のコメントがあります。

  1. 新潟のアラフィフバイク乗り より:

    同感です。二宮氏の言いぐさはホントに自分本位で腹立たしい。

  2. unlimitedracingjapan より:

    >>新潟のアラフィフバイク乗りさん
    コメントありがとうございます。二宮氏はなにかローリング族に私怨でもあるんでしょうかね?ヒザ擦ったって、ウイリーしたって良いじゃない、バイクなんだもの。と思います。

  3. 千葉のアラサーバイク乗り より:

    分断の先にこそ何も残らないと思うんですけどね…。内向きのライダー。外向きのライダー。中間のライダー。それぞれがお互いを尊重して走れればそれが二輪の繁栄に繋がるとも思います。
    それこそケインさんの仰る様にハンドサイン1つで譲り合えば良いのに自尊心を満たすために他人を攻撃する人達がネットには多いですね…。

  4. unlimitedracingjapan より:

    >>千葉のアラサーバイク乗りさん
    コメントありがとうございます。立場は違えどリスペクトは大事ですよね。私もアラフィフどころかリアルで50越えたのでもう体がついていきません、色々お手柔らかにお願いしたいところです(笑)

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